新リリース!LifeKeeper for Linux v9.4.1 における2つの注目ポイント

    こんにちは、プリセールス担当の田中です。

    2020年1月14日、LIfeKeeper for Linux v9.4.1 / Single Server Protection for Linux v9.4.1がリリースされました。本ブログでは
    その主要なアップデートについてご案内いたします。

    VMDK ARKの提供開始

    VMwareでサポートされるストレージで、容易に共有ストレージを構成できるようになりました。
    具体的には、VMware で提供される仮想ハードディスクの接続状態を LifeKeeper が制御することで、ゲストOS間で共有されていない仮想ハードディスクを、共有ストレージと同様に扱えるようになります。

    また、ゲスト間の排他制御を VMware ホストと協調して行うことで、従来のSCSIリザべーションと同等の強度を実現いたしました。

    VMDKを含む各種I/O フェンシング機能の詳細は、図と共に解説した以下記事をご確認ください。
    参考記事:近日公開!多くの共有ストレージをサポートする事を可能に。『Any Storage計画』

     

    AWSサポート環境の追加

    AWS Nitro SystemAWS Transit Gatewayを利用した環境がそれぞれサポートされました。

    Nitro Systemがサポートされたことで、インスタンスタイプを意識せずにLifeKeeperによる冗長化を構成できるようになりました。

    Nitro Sytstem は、2017年に発表されたAWS独自のプラットフォームです。Nitroベースのインスタンスを利用することでセキュリティおよびパフォーマンスの向上等様々な恩恵が得られ、AWSとしても今後Nitroベースのインスタンスに力を入れていくと宣言しており、将来的に主流になっていくと思われます。
    参考:AWS Nitro System https://aws.amazon.com/ec2/nitro/

    またAWS Transit Gatewayがサポートされたことにより、クラスターへのアクセス方式を一元化できます。また、VPC外部からも仮想IPを利用したアクセスが行えるようになりました。

    AWS Transit Gatewayは、VPC間のハブの役割を果たし、複数のコンピューティング環境の接続を集約する役割があります。今後あらゆるクラスターアクセスをTransit Gateway経由に集約することにより、「クラスターがどこからアクセスされるか」を意識して都度構成を選択する必要がなくなります。

    図で表すとこんなイメージです。


    JP1やHULFTなど、オンプレなどVPCの外からの通信がある場合の冗長構成にて導入が進むと考えられます。

    参考:AWS Transit Gateway https://aws.amazon.com/jp/transit-gateway/
    参考記事:AWS Transit Gatewayを使用したHAクラスタ構成を試してみました

     

    新リリースについて、サポートOS追加などの詳細な情報は、以下をご参照ください。
    LifeKeeper for Linux v9.4.1 / Single Server Protection for Linux v9.4.1リリースのご案内

     

    お問合せ

    今後もLifeKeeperは、多様な環境で障害対策を実現できるよう様々なアップデートを計画しています。新たにサポートを開始した環境を利用してみたい等のご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。