レプリケーションとは?バックアップと何が違う?

    すべての企業において、ビジネスのITシステム依存が高まりつつある今日。障害発生に備えた冗長化で、システム自体の可用性を高めつつデータロストを回避する手段として、レプリケーションを導入する企業が増えています。複製(レプリカ)の作成を意味するレプリケーションですが、古くからあるバックアップとは何が違うのか?

    メリットやデメリットのほか、効率的に冗長化を実現する方法などについて解説します。

     

    1.バックアップとは

    まずは、誰もが聞いたことのあるバックアップから解説します。
    バックアップとは、ある時点(静止点)のファイルやアプリケーション、およびそれらを含むシステム全体を別の場所に保存する事です。

    バックアップでは、サーバーやストレージなど対象となるハードウェアとは別のバックアップ専用ハードウェア(ストレージ)に、データをコピーするのが一般的です。コストパフォーマンスの観点から、古くはテープバックアップが主流でしたが、その後ディスクストレージの低価格化にともない、ディスクバックアップや両者を組み合わせたD2T(Disk to Tape)バックアップなどが普及しています。

    バックアップは静止点を記録する関係上、業務が動いていない夜間に毎日、あるいは土日などに週1回行われることが多く、用途やニーズにあわせて一定期間分を保持します。RPO(Recovery Point Objective=過去のどの時点までのデータを保障して復旧させるかという目標値)は、日次バックアップの場合24時間以内、週次バックアップの場合1週間以内ということになります。

    バックアップのメリットは、任意の時点を指定してシステム復旧できることです。逆にデメリットは、最終バックアップ以降の更新データは復元できないこと。バックアップのための作業負荷が継続的に発生すること。万が一の時には、システム復旧までに時間がかかり、日単位でシステム停止を余儀なくされる場合などがあることです。

     

    2.レプリケーションとは

    レプリケーションとは、ハードウェアを含め同じシステム環境が2セット(稼働系と待機系)用意された環境において リアルタイムにデータ複製する技術です。万が一、稼働系に障害が発生した時にも、待機系に切り替えるだけで業務を継続することができます。

    バックアップの場合は、ハードウェアが壊れてしまうと、新しいハードウェアを調達してそこにシステム環境を構築し直す必要があり、システム復旧まで多くの時間がかかります。

    一方で、稼働系のデータが更新されていくと待機系のデータもリアルタイムで更新されてしまうため、バックアップのように特定の時点の状態にシステム環境を戻すことはできません。
    誤って消去してしまったフォルダやファイルを元に戻すことができないのはもちろん、システムがマルウェアに感染してしまった!といったケースにおいても、感染前の環境に戻すことは不可能です。いくらレプリケーションでシステムの可用性を高めたとしても、必要なデータが用意できなければ意味がありません。このため、レプリケーションを導入する場合も、バックアップの併用は欠かせません。

     

    3.システム全体の障害対策をシンプルに実現する「LifeKeeper」

    データベースの場合は、データベース管理システムでレプリケーション機能を備えるものが多く、これを利用するのも手です。ただし、その場合、レプリケーションできるのはデータベースのみで、OSやハードウェア、データベースに連携するようなアプリケーションは対象外のため、これらについて別途手立てする必要があります。また、待機系への切り替えが手動の場合は、障害発生に気付くまでに時間がかかると、その分システム復旧が遅れてしまうという問題もあります。

    サイオステクノロジー株式会社が提供するHAクラスター・ソフトウェア「LifeKeeper」なら、これ1つで、ハードウェアからOS、アプリケーションまで、システム全体の障害を検知して自動で切り替えてくれます。統合的なレプリケーションをシンプルに実現したい企業におすすめです。

    また、可用性とは?と思った方はこちらの記事へどうぞ。

     

    「LifeKeeper」について詳しくはこちら

     

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