【イベントレポート】第5回金融DXフォーラムにセゾン情報システムズ様と参加しました!

    皆さん、こんにちは。サイオステクノロジーのマーケティング担当のイノウエです。

    2023年8月22日(火)に開催された、JBPress主催の第5回金融DXフォーラムに、セゾン情報システムズ様と一緒に登壇しました。700名を超える多くの金融業界の方が参加された本イベントでの弊社講演内容を簡単にご紹介します。

    「デジタル・ケイパビリティ獲得に向けた生命保険業の挑戦」

    デジタル・ケイパビリティとは、デジタル領域における目標を達成するための組織能力や、それらを組織に定着させる能力を指します。

    DXを推進しても、それらが組織に定着しなければ意味がありません。COVID-19感染拡大の影響などにより、近年のビジネスにおけるデジタル化は今までに無い変化にさらされ続けています。フレックスタイム制度の導入、リモートワークによる業務体制の変化、デジタル主体の業務増加など、次々と浮き彫りになるデジタル化の課題にどのように対応するか頭を抱える企業も多かったと思います。

    サイオステクノロジーとセゾン情報システムズ様は、「デジタル・ケイパビリティ獲得に向けた生命保険業の挑戦」と題して、ビジネスのスピードを高めるデジタル技術を活用した業務変革と、それを定着させるための能力「デジタル・ケイパビリティ」を獲得した生命保険業のユースケースをご紹介しました。

    某生命保険業における取り組み事例

    まずは、セゾン情報システムズマーケティング部の川田様より、今回の鍵となる生命保険業のユースケースについてご紹介を頂きました。

    とある生命保険業が、対面を前提とした営業スタイルから、テクノロジーを活用するビジネスに変化してゆく中でポイントとなったのが「データ活用」です。お客様とのやり取りがデジタル化することで蓄積されていったデータを保険販売の最前線である募集人とタイムリーに共有し、お客様の変化をいち早く捉え、営業活動の推進に役立てるのです。

    しかし、実際にはデータの提供まで最短1週間掛かってしまい、代理店の要望にタイムリーに応えられない状況にありました。その原因のなる課題は大きく三つ。

    1. データが複数システムに散在しているため、取得に時間がかかってしまう
    2. スキルを持った一部の社員しかデータを扱えず、複雑な処理はグループ内のシステム会社に依頼
    3. データを必要としている人が自分でデータを加工・抽出することができない

    それらを解決するための要件として「一元管理」「簡便性」「拡張性」を設定し、多様なデータを扱いやすく多くの人がデータ活用できるシステムを作りました。データを収集、それらを漏れなく行うための止まらない仕組み、それらを使いやすい形に加工や抽出、そしてデータを使いたいときにすぐ検索ができるようにデータ情報を管理する事が出来るソリューションを使用することで「データ活用」による業務改革を行いました。

    中でも、収集や検索部分を担うのが、セゾン情報システムズ様の「DataSpider」と「HULFT DataCatalog」です。今回のユースケースでは、各システムから契約データや顧客情報、営業成績などを収集し、それらを誰でもすぐに探し出せる形でデータの概要をまとめる役割を担いました。絶え間なく自動で収集し、誰でもいつでもすぐに欲しい情報にたどり着けることで、タイムリーな情報共有を実現したのです。

    DataSpider
    散在するシステムを柔軟に連携し、スピーディーなデータ活用や精度の高いデータ収集を実現します。国内外の主要なクラウド上にあるアプリケーションやデータとも自由自在に連携が可能です。
    DataSpiderについてはこちら

    HULFT DataCatalog
    企業内で分散管理される様々なデータの概要を自動収集してカタログ化することで、社員全員がみずからデータを選びデータ活用することができます。所在や来歴を可視化し、データに関するナレッジを共有することで、データ探索の効率化とデータの“中身”に関する理解を支援します。
    HULFT DataCatalogついてはこちら

    データ分析を定着させるために

    作った仕組みは、誰でも使えて定着しなければ、新たな課題を生んでしまいます。

    スキルアップできるための仕組みやコミュニケーション、モチベーションを保つための表彰制度などを活用して、データ分析を定着させることができます。

    データ活用基盤における可用性担保

    そして、せっかくデータ活用の仕組みがあっても、それらが止まってしまっては意味がありません。予定していた処理が動かなければデータへのアクセスができなくなり、データ活用に大きな影響が出てしまいます。データをいつでも活用できるようにするために可用性は必須と言えます。

    今回のユースケースでは「止まらない仕組み」として「LifeKeeper(HAクラスター)」を使用していましたが、なぜHAクラスターが良いのでしょう?

    HAクラスターは、障害が発生した際に自動サーバーの切り替えを行います。サーバーだけではなくアプリケーションまで監視と復旧が可能で、安価に構成できることが特徴です。監視・自動切り替えで属人化も防ぎ、多様なシステムにフィットするHAクラスターは信頼性を必要とする重要なシステムに最適です。

    中でも「LifeKeeper」は金融業界でも多くの実績があり、トラブル時も国内メーカーならではの手厚いサポートで安心!構築時も、直感的なGUIで簡単な構築が可能です。
    LifeKeeperについてはこちら
    LifeKeeper導入事例

    さいごに

    今回の講演では、ビジネススピードを上げるためには、データ活用とその定着が有効である事と、それらを止めない仕組みにはHAクラスターが最適であることついてご紹介しました。本イベントは「金融DX」の名の通り、信頼性の求められる業務に対しどのようにDXを推進してゆくか、多くのノウハウやソリューションが紹介される大変有意義なイベントとなりました。「LifeKeeper」は、このほかにも金融・保険業界における事例や、情報を公開しています。是非、御社のDX推進にお役立てください。

    また、LifeKeeperとDataSpiderの連携についてはこちらのぺージで解説しております。
    DataSpider Servistaの可用性を高める構成例

    LifeKeeper(HAクラスター)導入事例