3社共催ウェビナー「まとめて解決!JP1、AWS移行のギモン」-イベントレポート-

    こんにちは、サイオスの井上です。
    2022年6月24日に、株式会社日立製作所様とアマゾンウェブサービス合同会社様とサイオステクノロジー株式会社の3社共催ウェビナーを開催しました。「基幹系システムのジョブ管理を担うJP1/AJS3を、AWSへ移行する際の疑問を解決」というテーマで、90名近い方にお申込み頂きました。その後、2022年7月22日に開催したJP1×LifeKeeper on AWSハンズオンセミナーも満員で終える事が出来ました!

    この記事では、 「まとめて解決!JP1、AWS移行のギモン」の大まかな内容をご紹介致します。

    こんな方にお勧め

    ・JP1​​​​のクラウド移行を検討中の方
    ・基幹システムのクラウド移行時の可用性に関する課題や解決方法を知りたい方
    ・クラウドでのシステムの冗長化について学びたい方

    第一部:今さら聞けないAWSクラウド〜企業システムのクラウド移行に向けて〜

    第一部は、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 の岩崎氏よりAWSのセキュリティや可用性、大規模なマイグレーション事例についてご解説頂きました。


    アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 @パートナーアライアンス統括本部
    岩崎 護 氏

    1. Amazon Web Services(AWS)クラウドの最新動向

    2006 年より、他社にさきがけてクラウドサービスを提供したAWS。200を超えるサービスで多くのニーズを満たし、190 か国以上、世界数百万、日本では数十万以上の利用を誇ります。

    サービスのほかに、データセンターへの再生可能エネルギーの供給や脱炭素などの環境問題への取り組みや、AWS Graviton3の展開などについても解説頂きました。

    2. AWSのセキュリティや可用性について

    セキュリティについては、AWS コンプライアンスプログラムやアイデンティティ & アクセス管理など、柔軟かつセキュアなクラウド環境を実現するために提供されている仕組みやサービスについて解説頂きました。

    可用性についても、物理的に離れた場所にある複数のアベイラビリティーゾーンによる構成などで高耐障害性と高可用性を実現しています。しかし、マネージド型サービスではなくAmazon EC2を利用する場合にはOS以上のミドルウェアやアプリケーションについてはユーザー自身での管理が必要となり、システム障害対策について考えなければなりません。

    そこで、可用性対策の選択肢としてあがるのが、サイオステクノロジーが提供するHAクラスタリングソフト「LifeKeeper」「DataKeeper」です。ミドルウェアやアプリケーションの監視と、障害発生時の待機系サーバーへの自動切り替えで高可用性を実現します。LifeKeeperについては第三部で詳しく解説しています。

    3. クラウド・マイグレーション事例

    あらゆる業界で進むクラウド化。クラウド化によるビジネス価値として、従来目的として大きく上げられていたコスト削減のほかにも、生産性の向上や、新機能/アプリケーションの迅速な導入によってより速くサービスを提供するといった場面でも役立ちます。また、Enterprise Workload on AWSの中でも代表的なものとして、世界で5000を超えるSAP on AWS導入企業の一部をご紹介頂きました。

    第二部:日立が語る! JP1のクラウド移行と活用のポイントとは?

    第二部は、株式会社日立製作所の山原氏よりJP1のクラウド移行について、AWS上でのJP1のユースケースについてご解説頂きました。


    株式会社日立製作所 @フロントエンゲージメント推進本部 ソリューション事業推進部
    山原 滉太 氏

    1. JP1のクラウド移行について

    JP1は、主要なクラウドサービス環境に対応しており、3ステップで移行できる移行ガイドや経験豊富なJP1技術者にお任せできる移行ソリューションを提供しているので、安心してクラウド移行が可能です。

    移行ガイドを活用した移行

    1.JP1のデータをバックアップ
    2.JP1のデータをリストア
    3.JP1のインストール・セットアップ

    移行ソリューションを活用した移行

    1.事前ヒアリングと環境構築
    2.スムーズな移行支援
    3.運用開始後の問題解決支援

    2. AWS上でのJP1のユースケース

    JP1は、AWSなどのクラウドサービスとの連携強化を推進中です。ハイブリッド環境やマルチクラウド環境にも対応が可能であり、複数環境の運用効率化ができます。

    JP1をクラウド移行した際のユースケースについて、①クラウド上の業務運用自動化、②システム監視運用効率化 の二つ例を詳しくご紹介頂きました。

    ① クラウド上の業務運用自動化

    JP1では、企業カレンダーに合わせてAWSのサービスを活用したジョブ実行ができます。クラウドサービス連携ジョブを活用することでAWSのサービスとも容易に連携ができることをご紹介しています。

     

    ② システム監視運用効率

    AWS環境とオンプレミス環境をJP1で一元管理し、JP1の機能により監視運用を効率化できます。またAWSのログやメトリクス情報はクラウド安定稼働ソリューションで提供されているツールを使うことで連携可能であることをご紹介しています。

     

    3. JP1の可用性をAWS上で確保するには?

    業務のスケジューリングや実行指示、実行結果をマネージャーで一元管理している場合、マネージャが停止すると業務の運用が出来なくなります。障害による業務停止時間を少なく、可用性を高める手段の一つとして「クラスタ化」を挙げています。クラスタ化については第三部で詳しくご紹介しています。

    第三部:AWS上でJP1を利用するための基幹システムの障害対策

    第三部は、サイオステクノロジー株式会社の高正よりクラウド移行時の懸念点の一つ、「可用性」についてフォーカスし、詳しく解説させていただきました。


    サイオステクノロジー株式会社 @BC&CS ServiceLine
    高正 雅司

    1. クラウドへの移行状況

    昨今進むクラウド化の状況、マネージドサービスとIaaSの違いについてや、それぞれの責任共有モデルと利用者での障害対策が必要な箇所について解説。

    第一部の岩崎様のセッションでも解説されていましたが、クラウドに移行しても、多くの場合でOS以上は自身でのシステム障害対策が必要となります。移行先の仕様に合わせてシステムを変えられる場合は、クラウドベンダーの責任範囲の広いマネージドサービスなどを利用する事ができますが、多くの企業がシステムの仕様上IaaSを選択する為です。

    AWSのEC2インスタンスごとのSLA(Service Level Agreement)では月間稼働率99.95%であり、理論上の年間ダウンタイムは約263分。JP1を利用するような基幹系などの止められないシステムでは、個々のインスタンスに対するしっかりとした対策が必要になるといえます。

    2. クラウドへ移行する場合の障害対策方式

    では、実際どのように障害対策をするのでしょうか。クラウドの既存機能、手動での再起動、バックアップ、HAクラスターの4つの方法を例に挙げ解説しました。それぞれメリットはありますが、CloudWatchでは、アプリケーションの監視は行われず、手動では復旧に人手が要り時間が掛かってしまい、バックアップでは障害を検知しての復旧はできません。

    一方、本番系のサーバーに障害があった際に待機系への切り替えを行う「HAクラスター(クラスター構成)」はインスタンスやアプリケーション障害を監視し、自動での復旧を実現します。自動切替の為、復旧時間(RTO)や復旧時点(RPO)を少なく収めることができます。

    3. JP1に最適なHAクラスターソリューション「LifeKeeper/DataKeeper」

    しかし、HAクラスターのデメリットとして、クラウドで実績のある商用製品は少ないという点があり、良く調べて製品を選定する必要があります。

    サイオステクノロジーが提供するHAクラスタリングソフト「LifeKeeper」は、AWSやAzureで500件以上の導入実績があり、クラウド上のLifeKeeperとJP1の冗長構成は、日立製作所様で公式サポートされています。また、商用ソフトならではの24×365などの手厚いサポートも魅力の一つです。

    最後は、LifeKeeperによる構成パターンや、実際にAWS上でJP1を冗長化した事例などを紹介し、セッションを締めくくりました。※この記事は2022年6月、7月現在の情報です。

    最後に

    サイオステクノロジーでは、皆様のシステム安定稼働を実現する為こういったセミナーを随時開催しております。今回のようなJP1とAWS以外にも、様々なテーマをご用意しておりますのでぜひご参加ください。

    また、今回の記事を読んで「さらに具体的に聞きたい」「構成に悩んでいる」などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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