※この記事は翻訳されたものです。本記事の原文はこちら
クラウドのクラスター環境で問題が発生し、解決するためにアプリケーションベンダーの1社に連絡しなければならなくなったとします。ベンダーは解決策を提示してくれましたが、その回答の中で、あなたのシステムの構成方法を「推奨しない」と指摘してきました。
これは、どう判断すればいいでしょうか。これまではすべてうまく動いていましたし、「推奨」の方法で再構成するには、多くの時間とリソースが必要になる可能性があります。一方で、ベンダーが推奨するのには理由があるはずです。もしかしたら、将来的に別の問題につながるかもしれません。推奨事項とは具体的に何なのか、また採用するかどうかを決定する際に、どのようなアプローチを取ることができるのかを見ていきましょう。
DRソリューションの推奨構成
推奨事項にどう対応するかを考えるときは、まずは推奨を「最善の行動方針としての提案や提言」と定義し、文字通りに受け取るべきです。「提案」や「提言」という言葉から、どのようにアプローチすべきかについてのヒントがいくつか見えてきます。このように見ると、不便だから、または必要ないように思えるからといった理由で、ベンダーの推奨を断るのは簡単です。
また、推奨事項に基づいて行動を起こす前に、より現実的な観点も考えてみてください。結局のところ、ベンダーが特定の構成を提案するのには理由があります。ベンダーは、貴社と継続的な関係を築いている場合には、皆さんと同じくらい貴社の成功に関心があるので、間違いなく何らかのプラスのメリットがあるはずです。推奨の構成を使用しないと、特定の種類のエラーが発生しやすくなる可能性があります。また、すべて正常に動作していても、もっと効率良く、さらに速く動かせるというケースもあるかもしれません。このような点を考慮すると、推奨事項に従わなかったことによるデメリットの影響を受けてから取り組むよりも、今、時間と労力をかけてこれらの推奨事項を満たす方が良いのではないでしょうか。
推奨されていないDRソリューションの設定をどうするか
この両方の意見を組み合わせると、どうすればいいかがわかります。つまり、「推奨事項に従わなくても構わないけれども、それが推奨される理由を理解し、そのようにすることの潜在的なデメリットを受け入れる必要がある」のです。
まず重要なのは、ベンダーの意見を聞いてみることです。ベンダーがそれを推奨する理由、導入した場合と導入しない場合の影響、推奨環境に簡単に移行する方法や手順があるかどうか、その他、考えられることは何でも質問し、自分自身や社内のチームへの情報を得ましょう。一度影響を理解すれば、適切な理由がある場合には推奨を断ることができます。推奨を断る正当な理由の例としては、セキュリティ上の理由が挙げられます。推奨された環境により、貴社が導入している特定のセキュリティ対策が無効になったり回避されたりする可能性があるため、その環境を使用すると脆弱性が増すだけでなく、SLA、パートナー契約、または貴社が遵守する必要がある標準に違反する可能性もあります。
この場合、推奨構成に従わない理由をベンダーに伝えることができますが、これはベンダーにとっても非常に有益な情報で、ベンダーはこのフィードバックを受けて、将来的に推奨構成とセキュリティ対策を同時に実現できるような改善を実施することができます。先に述べたように、ベンダーも貴社の成功に投資しているのですから、これは誰にとってもメリットがあります。
ディザスターリカバリーソリューションの要件
しかし、ベンダーが言っていることに「ノー」と言いづらいこともあります。ベンダーの「推奨事項」が「要件」になって、避けられなくなるような場合です。要件として提示された以上、従うしかありません。それでも、推奨事項と同様に、なぜそれが要件なのか、そして実際に何のための要件なのかを理解することが重要です。
ベンダーと合意したSLAや、製品、アプリケーション、サービスのTSAの一部として、特定の方法が要求されることがあります。このような場合、この要件を満たすために必要な変更を行う必要があります。また要件は、より技術的な側面のものであることも一般的です。たとえば、ディスクサイズ、I/O容量、利用可能なマシンリソースの仕様などです。これらはアプリケーションが意図したとおりに動作するために必要なものであることが多いので、これらの要件を満たすことの価値は明らかです。
ディザスターリカバリーソリューションの柔軟性
要件に従わなければならないからといって、ただその結果を受け入れろというわけではありません。その要件がなぜ設定されているのかを理解することには、依然として大きな価値があります。
推奨事項と同様に、ベンダーと話すことが重要です。要件が気に入らないのは、誤解に基づいているからなのかもしれません。理由をベンダーと話し合うことで誤解が明らかになり、不安を解消することができます。繰り返しになりますが、これらの要件に関するフィードバックは、ベンダーが製品やサービスを改善するために非常に重要であり、推奨以外の異なる方法をとることの価値をベンダーに理解してもらうことができます。対話を始めるだけでいいのです。
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