アップタイムの維持に万全を期したい人に向けた5つのヒント

    寄稿:米国サイオス VP  Cassius Rhue
    ※この記事は翻訳されたものです。本記事の原文はこちら

    ライターのIsabella Poretsis氏は、「何かを始めるのは簡単。一番難しいのは、それを終わらせること」だと言います。キックオフミーティングは良いですよね。やる気が出るし、ワクワクします。マネージャーやリーダーらは新しいプロジェクトに胸を躍らせ、楽観的な気持ちになります。でも、このキックオフの瞬間も、導入が成功して祝杯を挙げる瞬間も、ほんの始まりに過ぎません。アップタイムを維持するには、たゆまぬ努力が必要なのです。

    重要なアプリケーションやデータベースの高可用性と99.99%のアップタイムは、一度だけ達成すればいいというものではありません。見逃しがちな小さな問題に対処していく、絶え間ない努力の賜物なのです。脅威を事前に察知し、システムを常に最新の状態に保ち、適切なトレーニングを受けて万一に備えることは、チームが「決して怠ることが許されない」仕事なのです。

    アップタイムを維持するための5つのヒント

    1. 環境を監視する

    エンタープライズソフトウェアでは、「設定したらあとは放置」という考え方はほぼ通用しません。導入を祝った日から現在まで、すべては低下してきています。サーバー、ワークロード、ネットワークトラフィック、ハードウェア(仮想または物理)を監視していなければ、アップタイムと安定性が失われる可能性があります。

    2. メンテナンスを実施する。

    20年以上のソフトウェア開発やサービスを提供してきた中で私が常に気になっていたことの1つは、すべてのソフトウェアにはアップデートがあるということです。アップデートを適用したら、バックアップを取って確認するなど、適切なメンテナンスポリシーを実行することも忘れてはいけません。あるテクニカルライターは、「後悔する唯一のアップデートは、行わなかったアップデートである」と言っています。

    3. 継続して学ぶ。

    私が初めて高可用性に触れたのは、CE-211ラボのインターンとして、ラボ内のサーバーのトークンリングの片方のプラグを抜いたときでした。管理者は数分間私を叱りました。そしてたっぷり小言を言った後、色々教えてくれました。皆さんは、できればネットワークをダウンさせずに学びたいと考えるでしょうが、学び続けたいという気持ちは本物だと思います。今あるテクノロジー、新しいリリース、新しいインフラについて、有料のコースを探してください。また、自社のプロセス、環境、ソフトウェアのデプロイ、エンタープライズシステムに関連するコースがないか、ベンダーに問い合わせてみましょう。予算がない場合は、無料のコースもたくさんあります。

    4. 学びを広める。 

    継続的な学習に加えて、学びを拡大する計画を立ててください。SIOSのカスタマーエクスペリエンス担当バイスプレジデントとして、学んだことを共有しているチームとそうでないチームの間には、大きな違いがあることを実感しています。学んだことを共有しているチームは、ダウンタイムの原因となる知識のギャップを解消することができます。自分が学んだことを確かめる一番の方法は、それを誰かに教えることです。学んだ内容をチームのメンバーと共有することで、エラーによるダウンタイムのリスクを減らし、リスクが減れば休暇を取ることもできます。

    5. 終わりよければすべてよし・・・次の始まりの前に。

    すべてのプロジェクト、サーバー、ソフトウェアには終わりがあります。良い終わり方をして、適切に利用を停止しましょう。そして次のフェーズ、展開、ソフトウェアの連携などを始める際には、やりかけの仕事を完了し、何がうまくいったか、何がうまくいかなかったか、次に何をすべきかを文書化します。また、現在付き合っているベンダーを大切にしてください。後でまた必要になるかもしれないからです。そして、新しい導入を進める前に、既存のシステムと高可用性ソリューションを理解してください。このようにして適切な結末を迎えることで、より大きな成果を得るために、より良いスタート地点から再出発することができます。

     

    システムの高可用性の維持は、継続的なプロセスです。「設定して放置」というのは魅力的なキャッチフレーズですが、実際には、アップタイムの維持には警戒心、継続的な監視、適切なメンテナンス、そして絶え間ない努力が必要なのです。