LifeKeeperがOracle DBの『CDB(コンテナ・データベース)』に対応、リソース構成と導入手順のご紹介

    こんにちは、宇野です。

    LifeKeeper for Linux 新バージョン9.5がつい先日の5月12日にリリースされました。今回のリリースではOracle12cより採用が進んでいたCDB(コンテナ・データベース)への対応が組み込まれています。リソースとしてはCDBの中に作成するPluggable Database(PDB)をリソースとして登録します。このブログではCDBサポートの具体的なリソース構成や導入手順をご紹介致します。

    1.  Oracle PDBリソースのリソース構成

    最初にリソース構成についてですが、以下のようにOracle DBリソース(orclpdb)に対してOracle Pluggable Databaseリソース(pdb-orclpdb)を上位リソースとして作成します。

     

    Oracle PDBのリソース保護手順は以下となります。

    • 従来のOracle DBリソースを作成する
    • PDBリソースを作成する

    具体的な手順は以下で紹介します。

     

    2. Oracle DBリソースの作成手順(PDBリソース作成前まで)

    従来のOracle DBリソースの作成については、以前に紹介した以下のブログ記事と同じ流れでOracle DBリソースの構築を進めてください。

     

    『実践!! LifeKeeper for Linux を使ったOracle 19c DataBase HAクラスター化の手順紹介』

     

    なお上記の記事はCDB非対応バージョンでの作成手順となっています。CDBに対応する際は上記のブログ記事の3.6の画面で、以下のように“コンテナ・データベースとして作成”にチェックを入れて1つ以上のコンテナ・データベースを作成して進めてください。

    先に紹介した記事を参考に以下のような構成となるようリソースを作成します。

    Oracle インスタンス(SID: orclpdb)の保護が完了です。

     

    3. Oracle PDBリソース作成手順

    CDBを保護する場合は、インスタンスの保護が完了した後にPDBリソースの作成を行います。データベースの作成時に指定したPDB名を指定して以下の手順でリソースを作成します。

     

    3-1. リソース作成ボタンをクリックします。

     

    3-2. 「Oracle Pluggable Database」を選択して進めます。

     

    3-3. Switch Type のデフォルトは 「Intelligent」です。

     

    3-4. アクティブノードを選択します。

     

    3-5. CDBを作成したインスタンスのSIDを選択します。

     

    3-6. 作成したPDB名”PRCLPDB”を選択します。

     

    3-7. Oracle PDBリソースのタグ名を入力して「Create」を押します。

     

    3-8. リソースが作成されます。問題なければ「Next>」を押します。

     

    3-9. スタンバイノードに拡張を行います。「Accept Defaults」を選択します。

     

    3-10.  拡張が行われます。完了しましたら「Finish」を押します。

     

    3-11.  Oracle PDBリソースの作成が完了です「Done」を押します。

     

    3-12.  Oracle PDBリソースがOracle DBリソースの上位リソースとして作成されます。

     

    3-13.  LifeKeeper で保護したDBへ接続して、PDB(PDB名: PRCLPDB)を確認してみましょう。

    PDBがREAD / WRITEで見えている事が確認できます。

     

    まとめ

    今までのLifeKeeper for Linuxでは非CDB/PDB構成環境でのサポートだった為、Oracle 12c以降でLifeKeeper + Oracleの構成をとる場合は非CDB / PCD構成のオーソドックスな構成で行う必要がありました。実はこのCDB/PDB構成は昨年実施したLifeKeeperで追加してほしい機能のリクエストが多かった機能となり、今リリースで実装されました。

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