12cから19cへ Oracleユーザーを悩ます3つの課題とは

    こんにちは、プロダクト開発部 宇野です。

    みなさん、DBMSは普段から何を利用されていますでしょうか。SQL Server、MySQL、MariaDBなど、いろいろあると思いますが、2019年に弊社で行った以下アンケート結果では、OracleとSQL Serverを利用されている方が多いことが分かりました。弊社のHAクラスタソフトウェアである、LifeKeeperのオプションとして提供しているApplication Recovery Kit(以下、ARK)でも、OracleのARKは非常に人気の高いオプション製品です。

     

    利用中のDBMSの分布グラフ

    ですが、最もメジャーなDBMSであるOracleを利用するユーザーは、近年のライセンス体系の変更による保守費用の増大について、以下3点の課題を抱えていると聞きます。

     

    Oracleユーザーが抱える課題とは

    課題1:保守費用の増加

    1点目は、更新するたびに増額される保守費用の課題です。保守にかかる費用は毎年数%ずつ増加しています。これは、Oracle以外の商用ソフトウェアでもみられることですが、ここに抵抗を感じているユーザーは、少なからずいらっしゃいます。

    課題2:12c、19cでのライセンス体系の変更

    2点目は、Standard Edition(SE)及びStandard EditionOneが12.1.0.2以降廃止され、Standard Edtion2(SE2)へと変更されたタイミングで、サポートされるCPUソケット数が減ってしまったことと、更に19CからはRAC構成は非サポートとなってしまった事です。CPUソケット数は、以下のとおり変更されました。

      • サポート可能なCPUソケット数
         SE →CPUソケット4まで利用可能
         SE2 →CPUソケット2まで利用可能

    CPUソケット4を利用し続けたいユーザーは、上位版であるEnterprise Editionへのアップグレードが必要となりますが、数倍のコスト増となるため大きな課題となっています。
    また、SE RACを利用していた場合は、サポート提供期間の終了までに代替案の検討をしなくてはならなくなりました。

     課題3:クラウド・仮想環境での注意点

    3点目は、Amazon EC2やAzure VMなどのクラウド環境やVMwareなどの仮想環境で利用する場合の、ライセンス体系による保守費用の増額です。クラウド環境での保守ライセンスは、ソケット数によるライセンス費用の見積もりを行わない方針となりました。これによりライセンス費用が倍額まで変わってしまう場合もあるといわれています。また仮想環境ではVMのソケット数ではなく、物理サーバーのソケット数がライセンスの計算対象となるため、構成により、実際に利用するソケット数よりも多くの費用が必要なケースが発生しております。

    以上のようなライセンス体系の現状が、Oracleユーザーへの負担となっており、ユーザーでは見直しの検討が始まっています。

     

    解決策のご提案

    そこで弊社は、このような現状を打開する解決策をご提案しております。これまで説明した3つの課題を図や表を使っ分かりやすく説明しつつ、具体的には別のデータベースソフトへの移行によるライセンスコストの低減案をまとめております。

    Oracle での運用の見直しを検討されている方や、これからDBMSの導入を検討されている方などにも参考になる内容となっています。ぜひ一度ご確認ください。

     

    資料ダウンロード

    Oracleから別のデータベースへの移行も視野に検討されたい方は、Oracleのライセンス課題と別データベースへの移行におけるコスト比較などに関する資料も公開しております。ぜひこの機会にダウンロードください。

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