こんにちは、LifeKeeperのマーケティング担当です。本日は、 AWS 上にてSVFを保護した LifeKeeper の検証レポートとスクリプトのセットをご紹介します。
SVF とは、ウイングアーク1st株式会社が開発、販売している総合帳票基盤ソリューションです。商取引において発生する請求書、納品書、発送伝票や、公的機関が発行する各種証明書などの各種帳票類の設計、出力を一つのソフトウェアで実現します。
こういったシステム障害が起きると、あらゆる帳票の出力が出来なくなりビジネスが止まってしまうため、十分な障害対策の検討が必要です。その一つとして、HAクラスタソフトウェア「LifeKeeper」による冗長化があります。
サイオステクノロジーでは、HAクラスターソフトウェアの LifeKeeper をご利用中のお客様やご検討中のお客様より、SVFの冗長化についてのお問い合わせが増加していることを受けて、LifeKeeperでSVFを冗長化するためのスクリプトを作成し、そのスクリプトを使用した検証レポートを公開しました。
検証レポートでは SVF を LifeKeeper for Windows で保護する際の手順を画像付きで分かりやすく説明しています。また、検証レポートと合わせて、今回作成したスクリプトもダウンロードいただけますので、実際にお試しになりたい方、手順のイメージをつかみたい方はぜひダウンロードしてご利用ください。
動作検証環境の概要
今回は AWS(Amazon Web Service) 上にて2ノード(Windows Server 2022 Datacenter)の構成で検証を行いました。
クラスターを構成するサーバーのソフトウェア構成は以下です。
OS | Microsoft Windows Server 2022 Datacenter |
SVF 製品 | PDF Enterprise version 10.2 |
Universal Connect/X version 10.2 | |
SVF Connect for Java API version 10.2 | |
Report Director Enterprise version 10.2 | |
LifeKeeper | LifeKeeper for Windows version 8.9.1 * |
※LifeKeeper for Windows version 8.9.2 でも動作確認済みです。
サポートの範囲
SVF および LifeKeeper for Windows (DataKeeper を含む)がサポートしている全てのクラウド、仮想環境および物理環境でのご利用をサポートいたします。
本構成の特徴
☑ SVF のインストール先ディレクトリ配下が全てデータレプリケーションの対象となるため、印刷データのみでなく、プリンターやユーザーなどの設定情報や、UCX のジョブなどもフェイルオーバー前後で引き継がれます。
☑ SVF 実行部製品としてSVF PDF Enterprise を選択しましたが、SVF Print SUITE を選択した場合もほとんど同じ構築手順で行うことができます。
☑ プラットフォームとしてAWS 上への構築を選択しましたが、物理サーバー、仮想環境、AWS 以外のクラウドに構築する場合もほとんど同じ構築手順で行うことができます。選択したプラットフォームによるSVF の機能に差異はありません。
☑ データレプリケーションを選択しましたが、共有ディスクを使った構成も同様の手順で構築することができます。