サイオステクノロジー海外拠点の事例のご紹介です。
DataKeeperとWSFCでSQL Serverを保護し、帯域幅の問題の解消、データ保護の改善、ダウンタイムの削減を実現しました。
導入したのは全米でヘルスケア組織に収益管理や患者ケア管理システムサービスを提供している医療情報サービスプロバイダー。
クリティカルな医療ネットワーク環境において、抱えていた課題、導入した結果について見ていきましょう。
環境
ある大手医療情報サービスプロバイダーは、全米で10,000以上のヘルスケア組織にサービスを提供しています。
収益管理、患者のセルフサービス、患者ケア管理システムなどの幅広いサービスを提供するために、SQL Server データベースを利用しています。
同社は、プライマリーデータサポートと災害復旧のために、地理的に離れた2カ所のデータセンターに20を超えるSQL Serverクラスターを配置しています。
また、ネットワーク内には小規模なサーバー、災害復旧用のSQL Serverログシッピングもあります。
このような膨大な顧客基盤とITインフラを持つことから、同社は
・大量のネットワークトラフィックを効率的に処理しながら
・リスクに晒されるデータ量を制限し
・ダウンタイムを短縮することができる
安全で信頼性の高いソリューションを必要としていました。
課題
同社の災害復旧サイトへのレプリケーションにより帯域幅があふれ、ネットワーク全体の信頼性が低下していました。信頼性の高いネットワークは、同社の病院、ヘルスケアプロバイダーのクライアントの患者データおよび請求書データの保持や処理のためには不可欠です。
同社はまた、目標復旧時点(RPO)を改善するために、信頼性が高く効率的な高可用性ソリューションを必要としていました。つまり、リスクに晒されるデータ量を大幅に削減する必要がありました。
RPOは、データ保護イベント間の時間と、災害復旧時にどれだけのデータ損失を許容できるかによって決まります。
同社は、災害や障害発生後に許容できるダウンタイムの最長時間である目標復旧時間(RTO)の改善も目指しました。
ソリューション
同社は、SIOS DataKeeper Cluster Editionを選択しました。
そこで、同製品を展開する前に概念実証(POC)を実施し、必要な機能が利用できることを確認しました。POCでは、非常に大規模なシミュレーションデータファイルを使用してネットワークの両側でストレステストを行いました。テスト中にIT スタッフは、SQL Server のフェールオーバーが成功し、変更率の高い環境でミラーリングが再開されることを確認しました。
比類のない柔軟な構成の実現
SIOS DataKeeper Cluster Editionソフトウェアは、ホストベースで効率的なブロックレベルのレプリケーションを提供し、SAN上のストレージとDR拠点のローカルストレージを同期させます。
SANベース、SANless、またはハイブリッドストレージのいずれかを選択して、柔軟な構成でWSFC環境を構築できます。
SIOS DataKeeper Cluster Editionは、同社の厳しいPOCテストに合格した後、本番環境に導入されました。同社は、プライマリのオンプレミスデータセンターにある2つのSANベースのノードと、リモートの災害復旧拠点にある1つのSANlessノードで構成される3ノードのクラスターを構築しました。
結果
SIOS DataKeeper Cluster Editionは、クラスター内の全3ノード間でレプリケーションを同期し、災害復旧拠点での帯域幅の問題を解消しました。同社は、RPOとRTOの両方を大幅に改善し、帯域幅のコストも削減できました。
同社は現在、SIOS DataKeeperを使用して、18以上のクラスタノードで重要なSQL Serverを保護しています。
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