SAP on Azureの高可用性ベストプラクティス

    ※この記事は翻訳されたものです。本記事の原文はこちら

    本記事でご紹介する動画では、MicrosoftのシニアSAPアーキテクトであり、SAPで20年の経験を持つBala Anbalagan氏が、AzureでSAPソリューションを保護するための高可用性の構成に関するベストプラクティスを説明しています。また、クラウドにHAソリューションを実装する際に陥りがちな間違いや、SIOS LifeKeeperを構成する際にユーザーが知っておくべき重要な事柄についても解説しています。

    クラウドでのSAP高可用性ソリューションの構成

    Anbalagan氏は、すべてのSAPユーザーは、特にクラウドでは高可用性ソリューションが不可欠であることを覚えておくべきだと言います。クラウドプロバイダーでは環境に変更を加える必要が生じるため、たとえハードウェアインフラのサービスレベルが高くても、SAPシステムを完全にダウンさせるような短時間のダウンタイムが発生するのです。

    また、ユーザーがSAP HAを適切に設定することも重要です。HAソリューションを導入する主な目的はダウンタイムから保護することですが、適切に行わなければ、使用しているクラウドに関係なく、時間とお金が無駄になるだけです。まずは、クラウドプロバイダーの設定ルールに従うことが重要です。HAの設定を誤ったり、フェイルオーバーやフェイルバックのテストを怠ったりすると、予期せぬときに、特に使用率が高い時に、ビジネスが中断されてしまう可能性があります。

    SIOS LifeKeeperは、設定プロセス中にエラーを検出することができます。たとえば、HAクラスターのノード間には常に、冗長化された通信チャネル、またはセカンダリーネットワーク接続が必要であるため、単一の通信チャネルしか設定されていない場合、警告を送信します。SIOS DataKeeperを使用していると、レプリケーションプロセス中に設定に問題があった場合にも警告が表示されます。

    SIOSの設定が簡単な理由

    SIOSの設定プロセスは非常に簡単です。基本的には、各クラスターノードにLifeKeeperをインストールするだけでよく、復旧したいアプリケーションに応じて、SIOSのアプリケーション別リカバリーキット(ARK)モジュール(LifeKeeperに付属)を使います。また、プロセスは分かりやすいGUIでとても簡単です。インテリジェンスが組み込まれており、GUIの詳細を変更する必要はありません。ほとんどの情報が自動的に検出されるため、セットアッププロセスをさらに簡素化できます。

    どのARKをどのように使用するかを理解することは、設定プロセスにおいて重要です。ARKは、LifeKeeperソフトウェアにアプリケーション固有のインテリジェンスを提供するソフトウェアモジュールです。SIOSはアプリケーションごとに別々のARKを提供しています。たとえば、SAP HANAの場合、SIOS SAP HANA ARKをインストールすると、SAPのベストプラクティスを維持しながら、LifeKeeperがSAP HANAの設定ステップを自動化し、障害を検出し、信頼性の高いフェイルオーバーを管理するようになります。

    AzureでSAPのHAを実装する際の最大の間違い

    ユーザーは一般的に、オンプレミス環境と同じプロセスでAzureにSAPソリューションのHAを実装しますが、この考え方は変える必要があります。クラウドプロバイダーが提供する推奨事項には必ず従ってください。つまり、ドキュメントを読み、クラウドプロバイダーが推奨するパラメータを設定してください。

    もうひとつのよくある間違いは、複雑にしすぎることです。すべてを1つのクラスターにまとめてしまうお客様もいますが、クラスターはサーバーごとに分離する必要があります。クラスターを大きくしすぎると、不必要な複雑さが増し、潜在的なリスクが増大します。

    HAクラスタリングに関しては、あらゆる側面での徹底的なテストが重要です。 予期せぬダウンタイムを防ぐために、HA構成を本番稼働前および定期的に(そして頻繁に)にテストすることが最善の方法です。

    SAPの高可用性に関するベストプラクティスについては、以下ボタンから動画をご覧ください。
    ※リンク先の記事内で動画が視聴できます。

    お問合せ

    クラウドにおける重要なアプリケーションの高可用性とディザスターリカバリーの実装に関する詳細については、サイオステクノロジーの担当者までお問い合わせください。

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