
HAクラスター製品のLifeKeeperの特長の1つとして、様々なプラットフォームをサポートしている点があります。物理環境・仮想環境・クラウド(IaaS)環境をLifeKeeperはサポートしております。
最近はクラウド(IaaS)環境上でLifeKeeperによる冗長化構成を構築するケースが全体の約半数を占めるほどになりました。特にAWS環境を利用されているケースが多く見受けられます。
また、LifeKeeperでは多くのOSもサポートしています。2025年11月にリリースされた最新のメジャーバージョンとなるLifeKeeper for Linux V10より「Amazon Linux 2023」の利用が可能となりました。
AWS上での高可用性(HA)クラスター組込みにおいて、OSの選定はシステムの安定性を大きく左右します。今回は、LifeKeeperの観点からAmazon Linux 2023を採用するメリットを3つ解説します。
メリット1:AWS公式の最新API・ツール群との親和性
LifeKeeperでAWS上のHAクラスターを構成する際、AWS環境に特化した様々な構成に対応するためのApplication Recovery Kitを利用します。
これは、ルートテーブルの書き換えやRoute 53の制御をLifeKeeperから自動実行するためのプラグインです。
これらの処理を実行するためにAWS CLIが必要となりますが、Amazon Linux 2023には最新のAWS CLIやSDKがネイティブで最適化されて組み込まれています。
メリット2:最新カーネルへの「迅速な追従」と「高い障害耐性」
HAクラスターの運用で最も神経を使うのが、OSのカーネルアップデートにLifeKeeperのモジュールが対応しているかという点です。
手厚い検証体制:Amazon Linux 2023はAWSの公式OSであるため、LifeKeeper開発元(サイオステクノロジー社)による動作検証とサポートが非常に迅速かつ手厚く行われています。
メリット3:OSのコストパフォーマンスが良い
エンタープライズ向けのHAクラスターを組む際、頭を悩ませるのがOSのライセンス費用(サブスクリプション)です。
LifeKeeperのライセンス費に加えて、ノード数分のOS費用がかかります。
Amazon Linux 2023はAWS利用料に含まれるため、OS自体のライセンスが上乗せしてかかりません。
Amazon Linux 2023 | その他のOS | |
AWS CLIのインストール | 〇 | △ |
OSへの対応 | 〇 | 〇 |
OSのコストパフォーマンス | 〇 | △ |
これまでAmazon Linux 2023とLifeKeeperの組み合わせによるメリットをお伝えしてきましたが、注意点もあります。
最新のメジャーバージョンでAmazon Linux 2023に対応したばかりであり、制限事項もあります。具体的には利用可能なApplication Recovery Kitに制限(順次対応予定)があります。
※2026年5月時点で利用できるRecovery Kitは以下です。
・Apache Recovery Kit
・DataKeeper
・Recovery Kit for EC2
・Recovery Kit for Route53
・MySQL Recovery Kit
・PostgreSQL Recovery Kit
・NFS Server Recovery Kit
・NAS Recovery Kit
・Recovery Kit for HULFT
まとめ
AWSでLifeKeeperを利用する際にAWSインフラとの親和性が最も高く、検証の信頼性も担保されており、さらにコストまで削減できるAmazon Linux 2023は、AWS上でのミッションクリティカルシステムにおける「最適解」の一つと言えます。
OSの選定に迷っているインフラエンジニアの皆さん、ぜひAmazon Linux 2023でのLifeKeeper運用を検討してみてはいかがでしょうか?
Amazon Linux 2023に限らずAWS環境を利用する場合の構成は以下のURLに記載しています。詳細な資料もダウンロードすることが可能です。AWS環境でLifeKeeperの利用を検討されている場合は是非ご参照ください。
https://bccs.sios.jp/usecases/aws.html
以下のURLから最新のLifeKeeper for Linuxの製品マニュアルを確認することが可能です。
Amazon Linux 2023の対応の注意点などは、以下URL内「LifeKeeper for Linux認定情報」の「オペレーティングシステム」ページを参照してください。







