
はじめに
みなさんこんにちは。東日本のプリセールスの西下(にしした)です。
これまで連続で基幹系システムの障害対策として、下記の記事をご紹介致しました。
【3分で読める】SAP・JP1・HULFTを止めない為の障害対策
HULFTの障害対策のトレンドとこれから求められる対策とは?
今回はこれらをもう少し掘り下げて、なぜ多くの基幹系システムで採用されているのかについてご紹介致します。
当社の障害対策ソリューションの価値
当社のソリューションの主な「価値」を4つの観点でお伝え致します。
1.構築が「楽」
2.低コスト
3.オンプレはもちろん、クラウドでも実績多数
4.安心の国内サポート
1.構築が「楽」
Windows環境の場合、Windows Server標準のWSFCでHAクラスターを組める方は大勢いらっしゃいます。当社ソリューションはDataKeeperの簡単な操作を覚えていただくだけで、サーバーエンジニアのみで容易に構築できるハードルの低さが特長です。
>>クラウドと可用性(2) – WSFCはクラウドに移行できない?
下記はWSFCとDataKeeperの組み合わせ時のWSFCの管理画面です。ご覧のようにDataKeeperのミラー領域は共有ストレージとして認識されていますので、オンプレと同じ感覚でWSFCによるHAクラスターを構築していただけます。
Linux環境の場合は、当社のLifeKeeperの強みである「スクリプト作成不要」「GUIとウイザードによる直感的なUI」「依存関係も自動生成(後で変更可)」といった機能が構築を補完するので、だれでも容易にHAクラスターを構築していただけます。
一般的に「HAクラスターソフトは難しい」と認知されていますが、当社のソリューションは容易かつ効率的に構築してできるので、「工数の低減」「製品の学習負担の低減」「属人性の排除」「運用担当への引き継ぎの効率化」といったコスト削減に大きく貢献できます。
2.低コスト
これまでの記事でご紹介してきましたとおり、HAクラスター構成自体がコストと復旧レベルのバランスが取れた構成であることと、障害でシステムが止まる時間による被害額を考えればライセンス費用は廉価です。
<費用例>
DataKeeper for Windows Cluster Editionx2ノードの費用(税抜メーカー定価)
製品 ※買い取りライセンス | メーカー定価(円) | 保守1年(円) | 数量 | 合計(円) |
DataKeeper for Windows Cluster Edition | 390,000 | 97,500 | 2 | 975,000 |
※当社製品はノードライセンスです。
※2年目以降は保守費用のみが発生します。
3.オンプレはもちろん、クラウドでも実績多数
当社製品はオンプレに関してはグローバルで25年、6万ライセンス以上の実績があります。クラウドに関してもいち早く対応して認知を広め、最近は製品売上の約3割がクラウド環境という状況です。今回は代表的な事例を紹介します。
◇JA長野厚生連様:Windows版のSAP on Azure
業務システム | JA長野県厚生連様所有の全事業所の基幹業務(累計1万人規模) |
目的 | 状況に応じて必要なだけ利用できるシステム基盤の構築 |
課題 | 運用コストの削減。安定性や信頼性は絶対条件 |
選定のポイント | AzureのWindowsおよびSAPとの親和性の高さ。 |
効果 | わずか3ヶ月でカットオーバー。オンプレミスと比較して20%強のコスト削減。 |
当事例では、多くの施設を抱えるJA長野厚生連様において、従来は人が付きっきりで監視していたSAP NetWeaverを、クラウド化により運用の負担を低減し、更にHAクラスター化による自動監視と自動復旧機能により、大幅な運用コスト削減を実現しています。
→[事例サイト]
https://sios.jp/bcp/cloud-ha/azure/industry/#industry01
<概念図>
◇国内某小売業様:Linux版のSAPとJP1 on AWS
業務システム | 国内外を含めた基幹業務(数万人規模) |
目的 | 全社的なクラウド移行により、ピーク時のキャパシティに柔軟に対応するため。 |
課題 | 安定性や信頼性は絶対条件 |
選定のポイント | SAP NetWeaverとJP1/AJS3を最小工数でHAクラスター構築できること。 |
当事例では、全社的なオンプレのクラウド移行の流れの中で、SAPとJP1をAmazon EC2上でHAクラスター構成にされています。SAPのシステムではJP1がセットで使われることが多く、オンプレと同レベルの障害対策を求められるケースが多いため、同様の事例は多数あります。
>>SAPとLifeKeeperの連携ソリューションはこちら
関連資料:SAP向け高可用性ソリューション
>>JP1とLifeKeeperの連携ソリューションはこちら
関連資料:日立統合システム運用管理JP1のクラスター構成ガイド
◇国内某インフラ会社様:Windows版のHULFT on AWS
業務システム | グループ会社を跨いだ基幹業務 |
目的 | グループ会社への展開とコスト削減目的でAWSを採用。 |
課題 | 安定性や信頼性は絶対条件 |
選定のポイント | AWS上でのWSFCを使ったHAクラスター構成に多数実績があった点。 |
当事例では、全社的にAWSへの移行を進められており、グループ会社間のデータ連携に運用されているHULFTをオンプレからAmazon EC2へ移行し、クラウド上でも十分な障害対策を担保するためHAクラスター構成にされています。HULFTをAWSに移行する場合はIaaSのEC2が対象になりますが、EC2はそのままではHULFTの障害対策は無防備になるので、本件のような対策が非常に有効です。
<概念図>
>>HULFTとLifeKeeperの連携ソリューションはこちら
関連資料:LifeKeeper for Linux HULFT Recovery Kit 管理ガイド
4.安心の国内サポート
当社では、自社開発製品ならではの手厚い国内サポートを提供しています。また、基幹系システムとしての用途上必須となる24×365のサポートにも対応しています。
※詳細なサポート条件についてはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
以前はオンプレしか選択肢の無かった基幹系システムのクラウド移行は、大手企業や金融系企業が踏み切ったことで今後ますます加速するでしょう。
しかし、クラウドは利用者が意識しなければ、障害対策は十分とは言えません。システムの安定運用にぜひ当社ソリューションをご検討ください。
多くの実績のある当社ソリューションもっと詳しく知ってみませんか?
「他に事例は無いか?」「具体的な構築手順書は無いか?」「この案件は対応できそうか?」など、下記までお気軽にお問い合わせください。