DRBDとハイアベイラビリティ環境

    「DRBDとは?」に続き、DRBDとハイアベイラビリティ環境について解説します。

     

    ハイアベイラビリティ環境(HA環境)

    DRBDとハイアベイラビリティクラスタ環境(HAクラスタ環境)は非常に相性が良く、可用性が高く安全なHAクラスタ環境を構築することができます。

    HAクラスタ環境とは、Webサーバやデータベースサーバ等の継続運用を目的として、サーバの予備を用意し、サービスを提供しているサーバ(アクティブサーバ)に障害が発生して停止したときにも、予備のサーバ(スタンバイサーバ)に自動的に切り替えを行うことで、サービスのダウンタイムを最小限に抑える環境です。

    オープンソースによる冗長化

    DRBDを使用したHAクラスタ環境は、Corosync+Pacemaker(Linux-HA環境)との組み合わせが主流です。全てオープンソースで提供されているソリューションですので、低コストで強力なHAクラスタ環境の構築が実現できます。

    PacemakerはDRBDの製作元であるLINBIT社がメインメンテナとなっており、DRBDのサポートにはLinux-HA環境のサポートが含まれていることから、DRBDを使用したHAクラスタ環境ではCorosync+Pacemakerが最適なソリューションと言なお、このCorosync、Pacemaker、DBRDの組み合わせをLINBIT HAと呼び、LINBIT社とサイオステクノロジーはその商用サポートを提供しています。

    日本国内では、「Linux-HA Japan」コミュニティが、DRBDやCorosync,Pacemakerのコミュニティベースのサポートを行っています。

    シェアードナッシングクラスタの実現

    DRBDを使用しない多くのHAクラスタ環境では、アクティブサーバとスタンバイサーバのデータ共有として外部に共有ストレージサーバを設置するのが一般的です。しかし、共有ストレージを使用する場合はサービスには予備のサーバが用意されていますが最も重要なデータの予備が用意されず、データ部分が単一障害点(Single point of failure)となってしまいます。

    DRBDを使用するとネットワークを使用したリアルタイムな複製が可能となるため、共有ストレージを必要としません。この共有する部分を持たないHAクラスタ環境を「シェアードナッシングHAクラスタ環境」と呼び、単一障害点を克服していることからも可用性(サービスの継続性)が高い環境を構築することができます。

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