AWS Outposts ラックをLifeKeeperで冗長化する制御方式に「セカンダリIPアドレスの付け替え方式」が追加されました

    皆さんこんにちは、西下です。

    当社では現在、AWS Outposts ラック上でのLifeKeeperによる冗長化構成のサポートを順次進めています。背景としては、オンプレミスの基幹系システムをいきなりリージョンのAWS環境に移行するのではなく、レイテンシの低いオンプレミス環境で構築できるAWS環境(=AWS Outposts ラック)に移行するニーズは今後高まることが予想されるためです。詳しくはAWS Outposts ラックの連携ソリューションページをご覧ください。

    2024年7月には新しく「セカンダリIPアドレスの付け替え方式」のサポートが開始されました。当記事ではこの新方式(新機能)について概要をご説明致します。この方式は、仮想IPと同じセカンダリIPを用意し、クラスターが切り替わる際に切り替わる先の仮想マシンにセカンダリIPをLifeKeeperから付け替える制御方式です。

    クライアント(クラスターノードに対して通信するマシンを指します)の通信を仮想IPに向けることで、Active側のクラスターノードと通信できます。クライアントの場所は、「Outpostsの中」と「Outpostsの外(=オンプレミス環境)」と「リージョンのAWSの中」がサポートされます。OSはLinux版とWindows版の双方に対応しています。

    その他の条件は下記のとおりです。

    • ダイレクトVPCルーティングモードが前提
    • シングルAZ構成が前提

    なお、当機能の利用には、新機能の「Generic ARK for Secondary IP address on AWS」が必要です。こちらからご入手頂けます
    ※現時点では当機能はAWS Outposts ラック環境での使用を前提としています。

    今後AWS Outposts ラックではユーザーのニーズにより様々な構成への対応が求められることが想定されます。そこで上でも述べた通り、当社としてはこれらのニーズに対応できるように、サポート構成を順次増やしていく予定です。
    なお、当機能はLifeKeeperの評価版でお試し頂けますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせ下さい。

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