ASTERIA WarpのHAクラスター構成による可用性の向上

    皆さん、こんにちは。今回はデータ連携製品の「ASTERIA Warp」とLifeKeeperとの連携についてご紹介致します。

    ASTERIA Warpはアステリア様が開発・販売するデータ連携製品です。専門知識が無くても、ノーコードで異なるシステムやサービス間でデータを自動的に連携・統合し、業務の自動化や効率化を実現します。

    ASTERIA Warpは複数のデータソース(Oracle等のデータベース、SAP等のERP、SFDC等のCRM、JP1/AJS3等のジョブ管理、SVF等の帳票システムなどの基幹系で使われる各システム)との間をハブとしてつないでいるため、ASTERIA Warpが万一の障害で停止してしまうと、その影響は各データソースとの連携へ及んでしまうので、影響範囲は広くなってしまいます。

    このため、ASTERIA Warpには高い可用性が求められます。そこで当社では、LifeKeeperによるASTERIA Warpの冗長化構成をお勧め致します。LifeKeeperには保護対象のソフトウェアを監視したり切り替えるためのリカバリキットのラインナップがありますが、現時点ではASTERIA Warp専用のリカバリキットは用意されていません。最近のASTERIA Warpに対する高可用性構成のニーズの高まりを受けて、LifeKeeperによる対応を進めています。そこで今回、下記の2つの企画で検証を行いました。

    1. 開発した制御スクリプトを用いた構成(JSOL様にて検証済):ASTERIA Warpを保護する制御スクリプトを開発し、詳細な障害の監視および障害の検知時の復旧を実現。LifeKeeperの標準機能の「Generic ARK」により制御スクリプトをLifeKeeperに組み込んで利用。
    2. サービスに依存した構成(当社にて検証済):サービスのstatus / stop / startに依存した簡易的な障害復旧を実現。LifeKeeperの標準機能の「QSP(Quick Service Protection)」によりサービスの制御をLifeKeeperに組み込んで利用。

    上記1.の構成は、ASTERIA Warpにより精度の高い検知をするために、下記の制御が実装されています。

    • ASTERIA Warpのメインプロセスおよびサブプロセス単位の監視・制御により、より細やかな障害対策(サブプロセスの障害も検知して復旧)が可能
    • ライセンスファイルや設定ファイルの自動切り替えが可能

    詳細はぜひ下記のユースケースページをご覧ください。2つの企画の検証レポートもご入手頂けます。