みなさん、こんにちは。西下です。寒暖差の大きな日が続きますが、体調に気をつけて元気を出していきましょう。
さて本日は、協業させていただいているBeeX様の方で公開されている、SAP HANAの検証レポートをご紹介致します。
最近S/4 HANAへの移行が進み、DBにHANAをお使いになるケースが増えています。また、移行先の環境としてAWSやAzureといったパブリッククラウドのIaaSが当たり前のように選択肢に入ってきています。
そうしたクラウドIaaS環境でHANAを運用する時に注意が必要なのが、障害対策です。
IaaSはオンプレと近い感覚で構築でき、かつ基盤の運用はクラウドベンダーに任せられるメリットがあります。その反面忘れてはいけないのが、OSより上位のミドルウェアやアプリケーションの障害対策です。これらはクラウドベンダーの方では守ってもらえないので、使用者側で障害対策を考える必要があります。
Iaasの責任範囲を知っていますか?
クラウドのセキュリティは、利用者とベンダーの「責任共有モデル」と言われています。
これは可用性の担保についても同じことが言えます。
最近の障害原因の傾向として、ハード起因よりもソフトウェア起因の割合が増えているといわれているので、上の図のオレンジ色の領域の可用性の確保が必要です。
IaasにはHAクラスターによる「相互補完」が必要!
HANAももちろん例外ではありません。HANAにはHSR(HANA System Replication)という同期機能が用意されていますが、当機能には障害の自動検知や自動切り替えは用意されていません。
当社のLifeKeeperは、HANAとHSRを制御するスクリプトを製品機能「SAP HANA Recovery Kit」*1としてご用意しております。このSAP HANA Recovery Kitを使うことで、スクリプトを書かずに、更にHANAのコマンドラインを操作すること無く、HANAとHSRの監視や切り替えがクラスター機能の中で完結します。
*1:SAP HANA Recovery Kitをお使いになるには、上位エディションのSIOS Protection Suite Linux v9 EEが必要になります。
LifeKeeper for LinuxはSAP社の認証を受けています。
今回BeeX様では、実際にAWS上でHANAをLifeKeeperでHAクラスター化する検証を追えられ、その手順の概要について検証レポートを公開いただきました。構築のポイントを押さえた内容なので、実際に手を動かされる方はもちろん、構築の流れを把握されたい方にも、とてもオススメです。
それではぜひBeeX様のブログ記事をご覧ください。
→BeeX様の検証ブログ:【AWS】SIOS LifeKeeperでのSAP HANA Replicationのクラスター化
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関連情報
BeeX様の検証ブログ:AWS上にWindowsクラスター構成でSAP環境を構築してみた(DataKeeper利用編)
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