DataKeeper for Windowsを使用した、GCPでの書き込みスループットパフォーマンスの測定と改善

    ※この記事は翻訳されたものです。本記事の原文はこちら
    – カスタマーサクセス担当ディレクター Dave Bermingham

    この記事は、GCP(Google Cloud)にレプリケートされているディスクへの書き込みパフォーマンスに関して、私がGCPで発見したことをまとめたものです。

    まず、背景を説明します。あるお客様が、同一リージョン内のGoogleゾーン間で同期ミラーリングのテストを行ったところ、DataKeeperが書き込みパフォーマンスに多大なオーバーヘッドを追加しているとの懸念を示されました。彼らが当初行ったテストは、Cドライブにビットマップファイルを置いたもので、これは永続SSDでした。この構成ではわずか約70MBpsで、ビットマップをエクストリームGCPディスクに移動しても、パフォーマンスは改善されませんでした。

    ビットマップをローカルSSDに移動

    私はビットマップをローカルのSSDに移すことを提案しましたが、お客様はビットマップに使用しているエクストリームディスクのレイテンシとスループットは、ローカルのSSDと同等かそれ以上であると考えていたので、違いが出るかどうか疑わしいと躊躇していました。

    また、ローカルSSDの追加は、VMが最初にプロビジョニングされるときにしか行えないため、簡単な作業ではありません。

    インスタンスタイプの選択

    まず分かったのは、すべてのインスタンスタイプがローカルSSDをサポートしているわけではない、ということでした。たとえば、E2-Standard-8はローカルSSDをサポートしていません。最初のテストでは、C2-Standard-8インスタンスタイプに落ち着きましたが、これは「コンピューティングの最適化」と考えられます。

    500 GBの永続SSDを接続し、書き込みパフォーマンスのテストを開始したところ、すぐにディスクの書き込み速度が最大速度の240MBpsではなく、140MBps程度しかないことがわかりました。お客様も同じことを確認しました。困惑しましたが、とりあえず別のインスタンスタイプを試してみることにしました。

    2つ目のインスタンスタイプには、N2-Standard-8を選択しました。このインスタンスタイプでは、ディスクを複製しない場合、最大スループット速度である240MBpsまで出すことができました。プロビジョニングしたローカルSSDにビットマップを移動し、同期ミラー(DataKeeper v8.8.2)上で同じテストを繰り返したところ、以下のような結果が得られました。

    結果

    Diskspdのテストパラメーター

    diskspd.exe -c96G -d10 -r -w100 -t8 -o3 -b64K -Sh -L D:\data.dat

    diskspd.exe -c96G -d10 -r -w100 -t8 -o3 -b8K -Sh -L D:\data.dat

    diskspd.exe -c96G -d10 -r -w100 -t8 -o3 -b4K -Sh -L D:\data.dat

    MBps

    データ

    書き込みサイズ

    MB/s

    MBps パーセントオーバーヘッド

    64k-Mirror

    240.01

    0.00%

    64k-NoMirror

    240.02

    8k-Mirror

    58.87

    39.18%

    8k-NoMirror

    96.8

    4k-Mirror

    29.34

    21.84%

    4k-NoMirror

    37.54

    書き込みサイズ

    AvgLat

    AvgLat オーバーヘッド

    64k-Mirror

    6.247

    -0.02%

    64k-NoMirror

    6.248

    8k-Mirror

    3.183

    39.21%

    8k-NoMirror

    1.935

    4k-Mirror

    3.194

    21.88%

    4k-NoMirror

    2.495

    結論

    書き込みサイズ64kと4kでは、オーバーヘッドは同期レプリケーションでは「許容範囲」と見なされる程度でした。一方、8kの書き込みサイズでは平均レイテンシーは3.183msとかなり低いものの、オーバーヘッドはより大きくなっていました。

     

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