DataKeeper UI vs. 自動車のダッシュボード: 高可用性モニタリングガイド

    DataKeeperUIvsCarDashboards

    ※この記事は翻訳されたものです。本記事の原文はこちら

    このブログを読んでいる皆さんと私との間には、高可用性とディザスターリカバリー機能を備えたDataKeeper Cluster Editionを使用しているということに加えて、車の運転という共通点があります。多くの人は、電気自動車、ガソリン車、ハイブリッド車のいずれかに乗っています。2022年現在、フォーブスによると、92%の世帯が少なくとも1台の車を所有しているということです。

    そして、多くの車には、DataKeeperとの共通点がいくつかあります。

    ステータスインジケーターを備えたダッシュボード。

    DataKeeperの場合、ユーザーインターフェース(DataKeeper.msc)には、ミラー定義またはミラーステータスと呼ばれるものがあります。

    車では、インジケーターは「警告灯」と呼ばれています。

    dashboard lights

    さっそく、その共通点についてお話ししましょう。

    すべての車には、ある程度の燃焼(燃料)、電気(または電気以外)、冷却機能が備わっており、ダッシュボード上でこれらの機能を示すライトは通常、赤、黄、緑色です。DataKeeper UIでも、車のダッシュボードのように、コンソールツリーに「信号」が表示されます。

    前述したように、車のトラブルシューティングで考えられるシナリオは、たとえばバッテリー、燃料問題、エンジンのオーバーヒートなどですが、DataKeeperのトラブルシューティングも、エンジンの場合と同様に以下の分野に集約できます。

    • ストレージ
    • ネットワーク
    • その他(セキュリティ、ユーザー管理など)

    DataKeeper UIのコンソールツリーの「信号」識別子に戻り、その「内部」を見てミラーステータスを確認してみましょう。

    車の運転手が不具合の修理や定期点検のために車をディーラーに持ち込むと、テクニカルアドバイザーやサービス技術者は、OBDコネクター(オンボード診断)に接続し、不具合が発生している箇所(燃焼、電気、その他)の大まかな見当をつけます。

    ミラーステータスの色を確認してDataKeeperの問題を診断する

    DataKeeperをサポート/運用しているユーザーの最初のトリアージレベルは、ストレージ、ネットワークなどがユーザーやパフォーマンスなどに影響を与えているかどうかを判断するために、ミラーの「色」の変化を確認することです。

    これらの識別子は、ミラー定義と呼ばれています。OBDと同様に、ミラーステータスは、「emcmd . getmirrorvolinfo <ドライブレター>」というコマンドを実行することで確認できます。

    注:

    「emcmd」コマンド(Extended Mirroring Commandの略)を実行するには、次のように管理者権限のコマンドプロンプトを起動します。

    • “cd %extmirrbase%”
      • これは、ユーティリティがあるインストールパスへのショートカットです(例:<root>\Program Files (x86)\SIOS\DataKeeper)。

     出力は 「#ホスト名 #」 と表示されます。

    最初の整数はミラーの役割を表します(1 = ソース、2 = ターゲット)。

    最後の整数は、ミラーの状態です。

    1 – ミラーリング(緑)

    2 – ミラー再同期中(黄)

    3 – ミラー中断(赤)

    4 – ミラー一時停止(黄)

    5 – 再同期待ち状態(黄)

    車もDataKeeperも、その状態にはいくつかのバリエーションがありますが、「問題点」を特定するための出発点が必要です。

    • 運転手:家族と車を共有していますか?誰かが室内灯をつけっぱなしにしていませんか?燃料の種類が94オクタンから87に変わっていませんか?

    • DataKeeper管理者: サポート担当者はあなただけですか?データベース管理者、ストレージ、ネットワーク、その他を担当するインフラ担当者など、他部門の人もクラスターにアクセスできますか?

    内部を見る:クラスター化されたリソースを拡張する前に取るべき予防措置

    ストレージ

    下調べをしてください。インフラとデータベースの管理者は、増大する需要に対応するためにストレージを拡張したいと考えています。彼らは目の前のタスクのことはよく知っていますが、間違った手順や順番で実行すると、DataKeeperのミラーの色が赤、黄色になるか、何も表示されなくなる可能性があります。ストレージのサイズを適切に変更する方法については、こちらのドキュメントと参考動画をご覧ください。

    ネットワーク

    完全な再同期を簡単に回避できます。インフラやデータベースの管理者は、ダウンタイムの発生や高可用性の喪失なしに、既存のミラーのトラフィックを別のネットワークにセグメント化したい場合があります。HAがない状態で、新しいミラーを再作成したり、数テラバイト、あるいはペタバイトのデータに対して完全な再同期を実行したりしなければならない状況を想像できるでしょうか? ミラーを簡単に別のネットワークに移動する方法については、こちらのドキュメントと参考動画をご覧ください。

    その他(セキュリティ)

    パスワード管理を理解しましょう。Active Directoryで規定された時間枠によって、パスワードポリシーが変更される場合があります。

    管理者がこのことを知らず、SIOS DataKeeperサービスが再起動された場合、SIOS DataKeeperサービスアカウント(Active Directory)の変更されたパスワードは自動的には反映されません。そのため、サービスアプレット(services.msc)内でサービスアカウントのパスワードを手動で更新する必要があります。SIOS DataKeeperサービスアカウントの正しい使用方法については、サポートドキュメントを参照してください。

    複数の部門でDataKeeperを管理してダウンタイムを回避

    自動車には、複数の運転手、さまざまなサービス技術者、さまざまな道路状況などが関わってきます。DataKeeperも同様で、ストレージ、ネットワーク、セキュリティなどを担当する部門間での連携があり、それがDataKeeperに悪影響を及ぼす可能性があります。DataKeeperと関係/依存関係を持つ、クラスター化されたリソースがあるかもしれません。これらの部門がDataKeeper管理者が知らない間にタスクを実行すると、車のダッシュボードライトのように、ミラーは「信号機」の色、おそらくは黄色と赤に点灯するでしょう。

    DataKeeperミラーの状態とインフラの変更の監視チェックリスト

    • 「信号」の色を確認する
    • emcmd . getmirrorvolinfoコマンドでミラーのステータスを確認する
    • 複数の部署が関与している場合は、ストレージ、ネットワーク、セキュリティなど、インフラ全体の変更や予定されているイベントについて質問する
    • イベントビューアーのログ、ipconfig /allの出力、dkhealthcheckなどで初期トリアージを強化する

    DataKeeperの問題については、SIOSサポートにお問い合わせください

    車が故障して道路の端で動けなくなった場合、自動車サービスに連絡すればレッカー車を手配してくれます。
    クラスター化されたDataKeeperボリュームリソースについて心配な点がある場合は、SIOSサポートまでご連絡ください。

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