こんにちは、マーケティング担当のオイカワです。
みなさまが業務でお使いのシステムで現在もWindows Server 2008 / 2008R2 で稼働中のものがありますか?調査会社の発表によると2018年1月時点で約54万台のWindows Server 2008 / 2008 R2があるとのことでした。しかしながら、これらに対するマイクロソフトのサポートが終了するのです。
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SQL Server/Windows Server 2008 の延長サポートが終了
SQL Server2008は2019年7月に、Windows Server 2008は2020年1月に延長サポートが終了しました。それ以降、セキュリティ更新を含む更新プログラムが提供されなくなり、仮に脆弱性が発見されれば重大な結果につながる可能性もあります。
そこでマイクロソフトは、2018年7月に新たな延長セキュリティ更新プログラムを発表しました。
延長セキュリティ更新プログラム
| 選択肢 | 提供内容・条件 |
1 | Azure仮想マシン | Azure上へSQL Server/Windows Serverを移行した場合、セキュリティ更新プログラムが3年間無償提供される |
2 | オンプレサーバ | 有効なライセンスをご利用のお客様は、有償※1でセキュリティ更新プログラムを購入できる |
※1:最新のSQL Server/Windows Serverのライセンスコスト全額の75%の料金
※詳しくはマイクロソフトの公式ブログをご確認ください。
本来、サポート対象期間であるバージョンに移行していくことが望ましいのですが、上記どちらかの選択肢をとることで時間的猶予が得られるため、短期間でのバージョンアップによるリスクを回避することが可能となります。
特にAzureへ移行する場合は、セキュリティプログラムが3年間無償で受けられるため、コストメリットが高くなる可能性があります。
Azureへの移行における懸念点
Azureへの移⾏は、いずれクラウド上にシステム基盤を移そうとお考えのお客様には最善の策でしょう。しかしながら、こんな課題もあります。
その1. 現状のシステム構成のままAzureに移行できるのかわからない
Windows Serverの障害対策としてWSFC(Windows Server Failover Cluster)をご利用のお客様からは、Azureでは共有ディスクがないのでそのままの構成で移行できないのではないか?とよくご質問を受けます。この課題に対しては、
弊社が提供するソリューション Azure上では共有ディスクを DataKeeper Cluster Edition に置き換えるだけで、 |
オンプレミス(WSFC+共有ディスク) Azure(WSFC+DataKeeper)
その2. Azureへの移行をした後に、運用がどう変わるかわからない
運用課題についても「SANLess Clusters」で解決できます。
WSFCをオンプレミスでご利用中(上図の左側)の場合、 WSFCからレプリケーション対象のディスクは共有ディスクと同様に見えるため、 運用の大幅な変更は必要ありません! |
このように、SQL Server/Windows Server 2008の延長サポート終了に向けた対応の一つとして、ご検討の参考になれば幸いです。こうして、SQL ServerやWindows Server2008をAzureへ移行することにより、バージョンアップに向けた時間的余裕とコストメリットを享受し、「SANLess Clusters」によって高い可用性の確保も可能になるというわけです。
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