オーストリアのある大手天然資源企業は、複数のSAP ERP 環境を SUSE Linux Enterprise Server に移行しました。その際、パートナー企業である Computer Concept（CC）は、ミッションクリティカルな SAP ERP アプリケーションに対する高可用性（HA）を実現するために、SIOS Protection Suite の使用を推奨しました。
数年後、この企業が SAP アプリケーションを仮想環境へ移行した際にも、高可用性の確保手段としてSIOS Protection Suiteが選択されました。
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圧倒的な優位性
同社の物理サーバー環境では、SIOS Protection Suite がシステムとアプリケーションの健全性を監視し、障害時には自動的、また透過的にアプリケーションを待機系サーバーへフェールオーバーしていました。仮想化された空間でも、同様に優れた可用性の確保が必要でした。
CC のセールス＆マーケティングマネージャーの Thomas Jorczik 氏および CC マネージングパートナーの Gerd Jelinek 氏は、SIOS Protection Suite は仮想環境においても最適なソリューションであると評価しています。Jelinek 氏は次のように述べています。「サイオス は顧客重視の企業です。お客様からの要望が、次のレベルの革新をもたらします。サイオスはこの仮想化移行プロジェクトのために、私たちと協力して、非常に効果的にカスタマイズされたソリューションを生み出しました」。
プロジェクトでは、新しいハードウェアにVMWareの 仮想化プラットフォームを組み合わせました。その上で、VMware のみでは、SAP のようなビジネス・クリティカルなアプリケーションに必要な保護レベルを提供できないと判断し、サイオス が提供するSAP環境を保護するためのテクノロジーを採用しました。Jelinek 氏は、次のようにも話しています。「サイオスのソリューションを使って、アプリケーションレベルでの保護を行うことで、VMware HA よりも優れた目標復旧時間（RTO）と幅広い保護を提供します。VMware HA はハードウェア障害からの保護は可能ですが、仮想マシン内の状況を把握したり、管理したりすることはできません」。
準備、設定、そして導入
SAP環境のベストプラクティスでは、クラスタリング構成、継続的な監視、データのレプリケーション、そして障害からの復旧が必要とされます。これらの機能に対する SAP のネイティブサポートは限定されています。SIOS Protection Suiteは、従来の類似製品と比較して半分の時間とコストで導入できるソリューションであり、簡単、確実かつ手頃な価格ですべてのレベルのアップタイム要件に対応します。
CC は SIOS およびお客様と緊密に連携し、Proof of Conceptを実施しました。「SIOS Protection Suite が、仮想化 されたSAP 環境に対してより優れた保護機能とメリットを提供することを実証したいと思いました。私たちは、製品の構成方法や、動的環境を保護するための最善の方法を見つけるために議論を重ねました。お客様は、SIOS Protection Suite が仮想環境に価値を付加するという確証を得るとともに、移行の際に SIOS Protection Suiteが加わることによる影響の度合いを把握したいと望んでいました」と Jelinek 氏は話しています。
評価プロセスはスムーズでした。Computer Concept の SIOS SAP コンピタンス＆サポートセンターのスタッフが技術的なアドバイスを提供し、最終製品は NetWeaver、Oracle、SIOS Protection Suite、SUSE Linux、VMware ESX 5、Cisco UCS サーバーおよび NetApp ストレージを組み合わせたものとなりました。お客様拠点の小規模の社内チームは12の SAP クラスターを移行し、すべての移行プロセスがスムーズに実施されたことを確認しました。
SAPによる認定
Jorczik 氏によれば、「SIOS Protection SuiteがSAPにより認定されたという事実は、このお客様にとっても、また多くの SAP 導入においても非常に重要でした。この認証を得ているのは、世界でも3社のみです」。
SAP Integration and Certification Center は、SAP ビジネススイートソフトウェアの顧客に対する SIOS Protection Suite の統合を認定しました。これは、SIOS Protection Suite が SAP ソリューションと統合され、HA クラスタリング、マルチサイト DR および継続的データレプリケーション機能を使用して、 SAP サーバーとデータを保護できることが証明されたことを意味します。またこの認定は、SAP およびサイオスのサポートチームが協力し、発生する可能性のある疑問や問題に対して迅速かつ効率的な対応を提供することも意味しています。
成果
お客様は、保護の強化、可用性の向上、運用コストの削減を実現できます。Jorczik 氏は、お客様が柔軟で信頼性の高い仮想化されたSAP 環境に満足していることを指摘しています。SAP の新規ワークロードのプロビジョニングが容易になり、計画外のダウンタイムを削減できます。最終的に、 SAP の移行プロジェクトは順調に進み、お客様は仮想環境におけるHA要件とプロジェクトに関し、SIOS Protection Suite を高く評価しました。
Computer Concept (CC)について CC（Computersysteme und Kommunikationstechnik GmbH）は、ビジネスに不可欠なデータやアプリケーションを保護するためのソリューション、カスタマイズされたソフトウェアソリューションの提案を専門としています。また同社は、SIOS Protection Suite と SAP 環境向けの高可用性ソリューションに焦点を当て、複数のプラットフォーム間で適用可能な HA ソリューションを専門としています。SIOS とのパートナーシップにより、CC は中東欧地域向けコンピタンス＆サポートセンターを運営しており、Linux インストールに関するファーストレベルおよびセカンドレベルのサポートとプリセールスのサポートを行っています。 詳細については、 http://www.cc-dresden.de/de/ をご覧ください。 |
SIOS Protection Suiteについて LifeKeeper for LinuxおよびDataKeeper for Linuxを組み合わせた、データレプリケーション構成に適したライセンスです。 また急速に進む基幹システムのクラウド移行の高可用性に対応するため、SAP社のERP向けHAクラスターソフトウェア 「SIOS Protection Suite Linux v9 EE」もご用意しています。 |
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