ミッションクリティカルな仮想化システムを快適に運用できる革新的な製品とは?

    日本ヒューレット・パッカード株式会社 ハイブリッドIT事業統括  ハイブリットIT統括本部 エバンジェリスト 山中伸吾氏

    日本ヒューレット・パッカード株式会社
    ハイブリッドIT事業統括 
    ハイブリットIT統括本部 エバンジェリスト 山中伸吾氏

    現在、事業規模を問わず、ミッションクリティカルなシステムを仮想環境で運用している事業者が増えています。そのシステム基盤として大きな注目を集めているのが、日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、HPE)のハイパーコンバージドシステム「HPE SimpliVity 380」です。これにより、システム運用管理の飛躍的な改善が可能になるからです。

    今回は、同社ハイブリッドIT製品統括本部 エバンジェリストの山中 伸吾氏に、HPE SimpliVity 380の特長や優位性、LifeKeeperを組み合わせた導入効果などについてお話をうかがいました。

    ― 最初に山中様の担当部署の役割について教えてください。

    山中氏:
     現在の役職は、ハイブリッドIT製品統括本部 エバンジェリストです。部署名に明記されているハイブリッドIT製品とは、パブリッククラウドと自社内のプライベートクラウドを組み合わせて活用するIT製品のことです。かつて米国では、全てのシステムをクラウド化する「クラウドファースト」という言葉が流行しましたが、現在は、アプリケーションの内容や用途に応じて、パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせて使い分けることが重要視されています。それにより、運用管理コストなどの最適化を図ることが可能になるからです。

    毎期40%の成長を継続、好調な売れ行きを続けるHPE SimpliVity 380の優位性

    ― そうした中、2017年6月にハイパーコンバージドシステムのHPE SimpliVity 380を日本市場にリリースし、毎期40%の成長を継続し、好調な売れ行きを続けていると伺っています。HPE SimpliVity 380が日本の法人ユーザーに受け入れられた要因をどのように分析していますか?

    山中氏:
     日本のハイパーコンバージド市場では、HPE SimpliVity 380は後発製品なので、先行している製品を追い上げているところですが、サーバー系の製品に20年以上携わってきた経験の中で、久しぶりの大ヒット製品であることは間違いありません。もともと日本のハイパーコンバージド市場が急成長していたところに、HPE SimpliVity 380の先進的な機能が法人ユーザーの潜在的なニーズとぴたりとマッチしたのです。

     HPE SimpliVity 380の最大の特長は、専用のハードウェアアクセラレーターカードを用いることで、サーバーのメインCPUを利用することなく、超高速に、リアルタイムでデータの重複排除や圧縮処理ができることです。このため、お客様がサーバー上で稼動させている業務アプリケーションの運用に一切の支障を来たさずに、取り扱うデータを高速に、最小にすることが可能となります。取り扱うデータを最小にすることにより、データのI/O性能が大幅に向上します。また、これまで数時間かかっていたバックアップやリストア作業がわずか数秒で完了します。この「秒速バックアップ」が、日本を含め世界中のお客様から選ばれている理由の一つです。

    「秒速バックアップ」が仮想サーバーの運用管理の常識を覆す

    ― 「秒速バックアップ」を可能にしたデータの重複排除とは、分かりやすく言うと、どのような仕組みですか?

    山中氏:
     データの重複排除とは、新しいデータの書き込みリクエストが来るたびに、そのデータと同じデータが既にストレージ上に存在しているかどうかを確認します。もしも同じデータが存在している場合は、そのデータ自体は書き込まずに、データの存在する場所のみを保存しておきます。例えば、毎週放送しているテレビのアニメを録画するときに、オープニングの主題歌が流れるシーンは毎回同じなので、2週目以降は、オープニングは録画せずに、本編だけを録画するイメージです。しかし、録画した2作目以降を見るときには、オープニング画面がきちんと埋め込まれた状態になります。

     システムのバックアップを取る、というのは、その時点でそのシステムと全く同じ内容を丸ごと複製して、ディスクに書き込むという事と言い換えられます。100%重複するデータをディスクに書き込むこととなるため、重複排除機能が動作し、秒速でバックアップが終了します。このような先進的な仕組みを活用することで、システム運用管理の負担が劇的に改善されます。通常、500GBの容量の仮想サーバーのデータをバックアップすると数時間かかりますが、バックアップはわずか1秒、リストアも1分もあれば完了します。インフラ管理者にとって、バックアップやリストアは、システムの変更を行う作業を実施する前には必須の作業です。システム変更の作業時間自体は、実はそれほど長くかからないのですが、このバックアップとリストアのための時間が多くかかりがちです。HPE SimpliVityの導入により、その何も生み出さない無駄な時間が一気に削減可能となります。その結果、業務効率が飛躍的にアップし、残業時間を軽減する働き方改革にも寄与しています。

    Windows Server 2008のEOSは絶好のビジネスチャンス

    ― 2020年1月にはWindows 7とWindows Server 2008の延長サポートが終了します。それに伴い、サーバーの入れ替え需要が急増しています。このことは、HPE SimpliVity 380を拡販していくうえで大きなビジネスチャンスになると思いますか?

    HPE2山中氏:
     おっしゃるとおりです。多くのお客様が乗換え先を検討されているのは事実です。そういったお客様が安心して乗り換えられるよう、マイクロソフト様とも協業をすすめております。既に数多くのお客様にHPE SimpliVity 380を導入していただいています。

     実際にHPE SimpliVity 380がどのようなお客様層にご購入いただいているかというと、大企業と中小企業でほぼ半々を占めています。特に仮想環境をすでに導入されている、中小企業のお客様からは予想以上の引き合いをいただいております。その一番大きな要因は、中小企業では、社内のシステム運用管理をほかの業務と兼務しながら一人で行っているところが多く、運用管理のための工数が問題になりがちです。HPE SimpliVity 380を導入いただくと、仮想化やストレージの専門的な知識がなくても、バックアップなどの日々の運用管理がだれでも手間なく、簡単に行えるため、大きな魅力を感じていただいております。同様に、工数削減のためにパブリッククラウドにシステム移行を検討したものの、外部に漏れてはいけない個人情報を扱っていて、オンプレミスシステムを使い続ける必要がある中小企業も多くいらっしゃいます。HPE SimpliVity 380を導入することにより、パブリッククラウド導入時と同様の管理工数削減を得ながら、データの安全性を保つことが可能となります。

    システム運用におけるさまざまな課題を瞬時に解決

    ― 実際にHPE SimpliVity 380へ移行したことで、システム運用管理の課題を解決されている成功事例として紹介できるものはありますか?

    山中氏:
     HPE SimpliVity 380の成功事例はたくさんあります。例えば、ある企業は、仮想化システムの運用管理が属人化していたことが大きな課題の一つでした。従来の仮想化システムは非常に複雑で、個々の物理サーバーがどのストレージにつながっているのかといった詳細な情報を専任の担当者が理解しながら管理する必要があるため、その人が不在なときに何かトラブルが発生した場合に、迅速に復旧作業が行えないというリスクを抱えていました。ところが、HPE SimpliVity 380で仮想化システムを一元管理することで業務が標準化され、誰でも簡単に運用管理が行えるようになったのです。そのうえ、バックアップ時間が数秒で完了するなど、システム運用管理の大幅な改善を図ることに成功しています。

     また、ある企業の情報システム部では、新プロジェクト発足の度に、CADが利用できる数十台のワークステーションを2週間以内に準備するといったリクエストが頻繁に来ており、困り果てていました。ところが、HPE SimpliVity 380でCADも利用できる仮想デスクトップ環境を構築し、各自のPCから利用できるようにしたことで問題を解決。わずか1時間足らずで、数十台のワークステーションと同レベルのCAD環境を用意できるようになったのです。

    ― HPE SimpliVity 380は、単にバックアップやリストアの処理速度が速くなるだけではなく、さまざまな活用方法があるということですね。 HPE SimpliVity 380の導入を検討されているお客様やパートナー様に伝えておきたいことはありますか?

    山中氏:
     HPE SimpliVity 380の基盤となる「DL380」という物理サーバーは、他社製品を含め全世界で一番売れているサーバーです。いわば全世界の標準サーバーなので、どこの国へ行っても部品がありますし、サポートサービスを受けることができます。その意味では、お客様が安心して使い続けることができる製品だと自負しています。特にHPE SimpliVity 380は、ミッションクリティカルな仮想システムで大きな需要が見込まれているので、サイオスさんのLifeKeeperと併せて導入することで、耐障害性に優れた快適なシステム運用が実現します。逆に言えば、ミッションクリティカルな業務を担当されているお客様に、HPE SimpliVity 380とLifeKeeperを組み合わせたソリューションを提案すれば、ビジネス機会は確実に増えると思います。

    LifeKeeperを組み合わせることで安全性が確実に高まる

    ― HPE SimpliVity 380の仮想環境でシステムを安全に運用していくためには可用性を高めておくことが重要とのことですが、その際、LifeKeeperはどのような役割を果たすとお考えですか?

    山中氏:
     法人ユーザーのお客様は仮想化環境がない時代から、ミッションクリティカルなシステムを安全に運用するために、LifeKeeperのようなHAクラスターソフトウェアを導入していました。その後、仮想環境が普及しはじめた当初は、ミッションクリティカルなシステム以外のアプリケーションを仮想化して運用する傾向が強かったのですが、現在は、基幹系などのミッションクリティカルなシステムにおいても仮想環境で効率的な運用を行うことが当たり前の時代となりつつあります。そのため、仮想環境においても、LifeKeeperのようなHAクラスターソフトウェアの導入が必要不可欠になっています。

     その一方で、ハイパーコンバージドシステムにおいても、革新的な製品を早期に試験的に導入するアーリーアダプターの時代から、多くのユーザーが当たり前のように利用するアーリーマジョリティの時代に移行し、これまで以上に信頼性が求められるようになってきました。その点、LifeKeeperは、HAクラスターソフトウェアとしての信頼性が高く、アクティブサーバーに障害が発生したときに、瞬時にスタンバイサーバーに切り替えて業務を継続できる利点があります。そのため、HPE SimpliVity 380とLifeKeeperを組み合わせて導入することで、仮想環境におけるミッションクリティカルなシステムの安全性が確実に高まります。

    ― 本日は有意義なお話をありがとうございました。

    今後もIT技術の進歩とともに、新しいシステム環境が法人ユーザーに採用されますが、たとえ復旧の容易なHCIの仮想環境でも、可用性を高める仕組みが不要なわけではありません。近年、特に日本は地震など、さまざまな自然災害が企業活動に大きなダメージを与えています。万が一、何らかの理由で障害が発生した場合でも、迅速に復旧できる備えを行うことが肝心です。その際に、HAクラスターソフトウェアの仕組みは、非常に有益であり、安心、安全に業務を継続するためにもLifeKeeperは必要不可欠なのです。

    >>【検証レポート】LifeKeeper for Linux on HPE SimpliVity380動作検証レポート 

    山中様、貴重なお話ありがとうございました!

    山中様、貴重なお話ありがとうございました!

    山中伸吾氏

    日本ヒューレット・パッカード株式会社
    ハイブリッドIT事業統括 ハイブリットIT統括本部 
    エバンジェリスト

     

     

     

     

     

     

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    HPE SimpliVity について

    製品サイト:https://www.hpe.com/jp/ja/integrated-systems/simplivity.html

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