サイボウズ ガルーンの障害対策 3つの冗長構成パターン

    こんにちは、プリセールス担当の石坂です。

    サイボウズ社のグループウェア「Garoon」(ガルーン)を当社LifeKeeper で保護する仕組みである「Generic ARK for Cybozu Garoon」(Linux版)の最新版をリリースいたしました。今回はこれを機にLifeKeeperを使ってどのようにGaroonの障害対策ができるのか?を改めてご紹介させていただきます。

    Cybozu Garoonは中堅・大企業向けのグループウェアで、現在約5,000社に導入されており「クラウド版」と「パッケージ版」の2つの利用形態があります。LifeKeeperでは「パッケージ版」のアプリケーション保護の仕組みを提供しています。

    Garoonではメール、スケジュール、ワークフロー、設備予約など企業の業務に必要な機能が1つにパッケージされているため、企業メンバーの方はGaroonにアクセスすることで円滑な業務遂行が行えます。しかし、万が一Garoonの一部サーバの故障やダウンが発生してしまいGaroonが利用できなくなってしまい、多くの業務が止まってしまうのではないでしょうか?

    そこでLifeKeeperが障害発生時に迅速に稼働サーバの切り替え(フェイルオーバーと言います)を行い、皆さんの業務への影響を最小限にする役割を担っているわけです。

    さて、もう少しだけ実際の中身を見ることにしましょう。Cybozu Garoon はWebサーバとDBサーバで構成されており、利用規模や将来のスケーラビリティに応じて大きく3つの冗長構成をとることが可能です。

    1.単体構成での冗長化

    WebサーバとDBサーバが1つのインスタンスに同居する最もシンプルな構成です。LifeKeeperで実際に保護する対象サービスはApache、Cybozu Database Engine、Cybozu Scheduling Serviceになります。

    image1

     

    なお、単体構成に全文検索サーバを組み合わせた構成も冗長化可能です。但し全文検索サーバは冗長化対象に含まれません。

    image2

     

    2.サーバ分離構成での冗長化

    WebサーバとDBサーバを別のインスタンスに分離した構成です。Webサーバはロードバランサ配下で負荷分散構成とすることが可能ですので、保護対象はDBサーバのみとなります。

    image3

     

    3.DB分割構成での冗長化

    大規模なDBへの負荷が大きくなるため、DBサーバを複数インスタンスに分割することで負荷を分散させることが可能です。分割方法は大きく次の3つになります。

    ・1対1

    image4

    ・N対1

    image5

    ・N対N

    image6

    このようにLifeKeeperではCybozu Garoonご利用形態に応じた冗長構成を提供しておりますので、万が一の物理障害やシステム障害に備えておくことが可能となっています。

    今回のGeneric ARK for Cybozu Garoon では RHEL7(systemd)環境への対応がメインとなりますが、もしこれからCybozu Garoonのパッケージ版の導入やリプレイスを検討される際には、LifeKeeperによる障害対策も合わせてご検討いただけると大変嬉しいです。

     

    なお、今回ご紹介した内容の更に詳しい内容は以下のガイドをご参照ください。

    ▼Generic系の各Application Recovery Kit(ARK)の管理ガイド(マニュアル)

    http://lk.sios.com/?p=6968 → Garoon Recovery Kit

     

    今後ともどうぞLifeKeeperならびにサイオステクノロジーをよろしくお願いします。

     

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