「働き方改革」を促進!フレキシブルでセキュアなオフィス環境を実現する「データレスPCTM

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YRL Mr.Ito

横河レンタ・リース
ソリューション&サービス推進部ビジネス推進課 
課長 伊藤蔵人氏

場所を問わず、柔軟な働き方を実現するソリューション「Flex Work Place」を提供し、企業の「働き方改革」を推進している横河レンタ・リース。

今回は、同社営業統括本部、ソリューション&サービス推進部ビジネス推進課 課長の伊藤蔵人氏、システムエンジニアの高橋利享氏に、同社ソリューションの魅力とサイオス製品との協業についてお話を伺いました。

― 本日は、御社のFlex Work Placeという製品のコンセプトや機能、今後のビジョンなどについてお聞きしたいと思います。はじめにお二人の所属部門とミッションを教えてください。

伊藤氏:
 入社して10年ほどになりますが、現在2つの業務を担当しています。開発と製品に付随するサービスの提供です。その一環として、サイオス製品と組み合わせたソリューションの構築プロジェクトをメインで行っています。

高橋氏:
 伊藤と同じ時期に入社し、現在ソリューションの検証を行っています。

働き方改革の課題を解決する「Flex Work Place」

― 御社のウェブページやその他の媒体を拝見すると、「働き方改革」というキーワードが出てきます。Flex Work Placeは「働き方改革」に関してのどのような課題に対し、どういう解決策を提供する製品でしょうか。

伊藤氏:
 「働き方改革」を推進しようとすると、働く場所の問題が挙げられます。オフィスでずっと仕事をしなければならないというのは、「働き方改革」のコンセプトにはそぐわないものですので、自宅や外出先、客先などでも業務が行えるという解決策を目指しています。
 Flex Work Placeは名前の通り、「さまざまな場所で自由に仕事ができる」ことが主なコンセプトで、どこにいても、普段オフィスにいるのと同じ感覚で業務を行うことが可能になる製品群です。

「データレスPCTM」が実現する、自由で安全な働き方

― Flex Work Place製品群には、Passage(パサージュ)、それからUnifier(ユニファイア)、AppSelf(アップセルフ)、Concourse(コンコース)といった製品がありますが、それぞれについて簡単にご紹介いただけますか。

YRL Mr.Takahashi

横河レンタ・リース
ソリューション&サービス推進部ビジネス推進課 
システムエンジニア 高橋利享氏

伊藤氏:
 弊社ではコンセプトとして、ユーザーデータをファイルサーバー上に置き、PC内にはデータを残さない「データレスPC」をうたっています。PCの中にデータを残さないことでPCが故障しても、紛失したり盗難に遭ったりしても、情報漏洩やデータ消失が起こりません。それを実現するためにメインとなる製品のPassageが存在し、課題として出てくるインストールの際の管理者権限の問題や、持ち出しPCの管理に対応するために、AppSelfやUnifierといった製品があります。

 まずPassageは、PCに専用アプリケーションを導入することで、デスクトップやマイドキュメントなどに作成したファイルを透過的にファイルサーバー上に保存するようになります。これによりユーザーはファイルの置き場所を意識せずにPCを使用することが出来ます。AppSelfはPCへインストールするアプリケーションの管理を行います。管理者がインストールを許可したアプリケーションをパッケージ化することで、ユーザーに管理者権限がなくても、作成されたパッケージファイルを開くことで、自由なタイミングでそのアプリケーションをインストールすることができるようになります。

 また、Unifierでは、会社のPCのインベントリ収集や資産管理台帳の作成、アプリケーションや設定の一斉配布といった多機能なPC管理を実現します。これは各PCにエージェントをインストールし、そのエージェントにアクセスすることで管理者が一括で設定を変更したり、情報収集をしたりとさまざまなPC管理を行うことができるツールです。Concourseは、ユーザー間でデータを共有するためのクラウドストレージサービスです。

― 先ほどから「データレスPC」という言葉が出てきましたが、シンクライアントやVDIとは何が違うのでしょうか。

伊藤氏:
 VDIの場合は多数のユーザーがひとつのサーバーを共有します。この場合アクセスが集中するとパフォーマンスが低下するという問題が出てきます。弊社のPassageの場合は、ストレージ以外のリソースは全て、CPUもメモリもPCのリソースをそのままフルに活用できるので、パフォーマンスの低下はありません。また、VDIでは初期導入費用が非常に高額になる場合が多いのですが、Passageの場合はファイルサーバー1台とソフトウェアのライセンス購入費用だけでお使いいただけるので、お客様には最大10分の1程度にコストを削減できるとご案内しています。

 またVDIではリモートのデスクトップ画面を表示するために常時通信環境が必要で、動画再生など動きのあるアプリケーションを苦手としていますが、Passageはデスクトップ画面はローカルで処理するため、通信が発生するのはWeb閲覧やユーザーデータへのアクセスのみになります。

クラウド環境との親和性も良好、小規模分散型の企業にもメリット

― ソフトウェアを動かす環境の選択肢には何がありますか。また、お客様環境の最近の傾向はいかがですか。

伊藤氏:
 ファイルサーバーは物理サーバー、クラウドのどちらも使用できます。以前はファイルサーバー用に物理サーバーを用意していただいていましたが、IaaS環境でサーバーを立てていただいてもご利用可能です。

 お客様の環境はまだオンプレミスのほうが多いですが、最近はクラウドの案件も増えてきていますので、クラウドへの関心が高まっているという実感はあります。

― クラウドの中でも、特に重点を置いていきたいというクラウドサービスはありますか。

伊藤氏:
 弊社は昨年から、日本マイクロソフト社とCSPパートナー契約を結んでいるので、現在はAzureがメインになっています。ただし、AWSなどでも動いている実績もありますし、それほど特殊なものではないので、対応できるクラウドサービスは多いと考えています。

― クラウドで動かした場合、オンプレミスよりも優れている点やメリットはありますか。

伊藤氏:
 初期導入費用が安く済む点がひとつです。それとファイルサーバーの立て方にもよりますが、オンプレミスの場合、堅牢性を担保するにはさまざまな点を考慮する必要がありますが、クラウドの場合はそういったことを考えなくても、堅牢性の高いものを使えるというメリットがあります。

Mr.Takahashi高橋氏:
 他にも働くスタイルが柔軟になる点ですね。どこかのカフェなどで仕事をするような場合、特にオフィスを持っていないようなお客様の場合は、クラウドでファイルサーバーをご利用いただけるメリットは大きいと思います。また、小規模なオフィスをいくつか持たれているような場合も、クラウドにファイルサーバーを集約することが可能です。

― クラウドならではの柔軟な拡張性という点も、活かせるのでしょうか。

伊藤氏:
 はい、特に問題なく拡張していただけます。社員が新たに増えた場合も、IaaSなので拡張は簡単にできます。

Flex Work Place Passageの仕組みとメリット

― Passageのシステム構成をご説明いただけますか。

伊藤氏:
 こちらの図をご覧ください。

Passageシステム構図

 

 基本的にはファイルサーバーとADサーバーがあり、ユーザーの管理はADサーバーで実施します。File Blogサーバーはオプションになります。
 PCを操作している人から見ると、デスクトップ上で操作しているようにしか見えませんが、実際にはデータはファイルサーバーに置かれています。その場合、オフラインになったら切れてしまうのでは?というご質問が多いのですが、オフラインの場合にはメインメモリを利用したRAMディスクに一時的にデータ保存をすることができます。ただし、RAMディスク用のデータは電源OFF時にはフラッシュで消えてしまうので、最終的にはネットワークに接続して保存していただく必要があります。しかしネットワークから切断したからといって、作業が中断されるということはありません。

― ユーザーは、ローカルディスクには書き込みができないのですね。

伊藤氏:
 はい、ユーザーからはCドライブが見えず、RAMディスクしか見えない状態になっています。そして、電源を切るとそのデータは消去されます。

― この製品を使うためのPCの要件などはありますか。

伊藤氏:
 一般的なPCであれば問題ありません。現在市販されているPCであればスペック的にはほとんどのものがクリアできますし、OSもWindows 7以降に対応しています。

― 業務で使用するPCというのはほとんどの社員にとって最も身近なITデバイスであり、使えなくなると最も困るものだと思います。Passageの利用はPC自体の障害対策にもつながるのでしょうか。

高橋氏:
 はい、仮にPCが壊れたとしても、PassageをインストールしたPCを1台用意していただければ、そこからまたファイルをリダイレクトして、それまで別のPCで行っていた作業を継続できます。したがってファイルサーバーが壊れない限りは業務が中断されることはありません。

 弊社でも会社のPCにはPassageを使用していて、実際に私のPCが壊れたことがあります。しかし壊れたPCのサルベージを行わなくても、新しいPCから、壊れたPCで使用していたファイルにすぐにアクセスできました。PCのローカルディスクにデータを溜め込んでおくよりは、耐障害性に強いと実感しました。

伊藤氏:
 バックアップも非常に簡単です。データがファイルサーバーに置かれ統合された状態になっているので、ファイルサーバーをバックアップすれば、そのまま個人のユーザーデータのバックアップも取ることができます。
現在、PCのバックアップというのは課題だと思いますが、Passageではデータはサーバー側にあり、さらにそのサーバーもサイオス製品を使って多重化すれば、堅牢性を一層高めることができます。

ファイルサーバーが落ちるとどうなる?

― この中で、Single Point of Failure(SPOF)となってしまう要素は、ファイルサーバーが落ちてしまうと本来の使い方ができなくなるという点だと思います。もしファイルサーバーが落ちると、どうなるかデモを見せていただけないでしょうか。

伊藤氏:
 こちらは、ファイルサーバー上にあるファイルが表示されている、正常な状態のイメージです。

オンライン画面

 そしてこちらをクリックするとサーバーとの接続が切断された状態になります。

https://bcblog.sios.jp/wp-content/uploads/2017/10/オフライン画面-1.jpg

 

 デスクトップ上のアイコンの数が減ったのがおわかりいただけるでしょうか。この状態は、実際にこのPCのローカルにあるものが表示されています。これ以外の、先ほどの画面にあって今消えているものはファイルサーバーに置かれています。

 オフラインの状態でもファイルの編集をすることが可能ですが、あくまでもRAMディスクに置いてある状態なので、PCをリブートしたらこれは消えてしまいます。ですから、その前にオンラインにしていただいて、データをファイルサーバーに持っていく必要があります。また、ファイルサーバーは正常でも、ネットワークにつながらない場合には注意する必要がありますね。

一般企業が自前のサーバーを持たなくなっていく時代のクラウドサービスと可用性

―クラウドはこれからという印象を受けましたが、「On cloud」におけるFlex Work Placeに対する期待、成長の予測、メッセージなどはありますか。

伊藤氏:
 一般企業が自分たちでサーバーを持つという形態は減っていくだろうと考えています。クラウドサービスのほうが、アジリティの高さ、管理性、利便性ともに優れていますので、個々の管理者、部門単位でサーバーを管理するのは、管理者の工数などを考慮するとクラウドを使用したほうがいいですし、その方向に進んでいくと予想しています。したがって今回クラウドサービスと弊社の製品を組み合わせていくことで、そのようなニーズにも対応できるようにしようと考えています。

―今年7月にテレワークデーが開催され、弊社もこの試みに参加しました。そこであらためてわかったのは、インフラ整備の重要性です。いかに安定したインフラを確保できるか、必要なものをいかにストレスなく使用できるか、まさにオフィスにいるのと同じ感覚で使えるかということの重要性を再認識しました。2020年に向けてテレワーク環境を作っていくという流れの中でも、素晴らしいソリューションになるのではないかと思います。

伊藤氏:
 PCを外出先に持ち出される方も多いですし、育児などで自宅でしか仕事ができない方もいらっしゃると思いますが、弊社のFlex Work Place製品群を組み合わせていただくことにより、さまざまな作業環境をフレキシブルにご対応いただけると思います。

― オンプレミス環境であれば、ファイルサーバーの障害対策としてクラスタリング構成をとるのが一般的でした。クラウド環境になると、共有ディスクが使えないという制約への対応という課題が出てくると思います。そこで、日本マイクロソフト社のWSFC(Windows Server Failover Clustering)と弊社のDataKeeperを使用してファイルサーバーを冗長化し、正常に機能することを検証していただきました。
(本記事下部からダウンロードできます)
ここまでの対策を行っておけば、「働き方改革」を支えるインフラとしても万全かと思います。

 今回検証いただいたSANLess Clustersを利用した構成は、クラウドだけでなくオンプレミス環境でもご利用頂けます。高価な共有ディスクの代わりにローカルディスクを使ったレプリケーション構成を使いますので、トータルコストを抑えつつも高い可用性の実現が可能です。さまざまなビジネスの場面でご活用いただけると思います。

 では最後に、今後の御社のビジョンや、発展させていきたいサービスの方向性などがあればお聞かせください。

伊藤氏:
 弊社はPCのレンタルからVPN、そしてデータレスPCや弊社製品のWosMo(ワスモ)のご提供まで、ワンストップですべてご提供できますので、それらを統合したWaaS(Workspace as a Service)の世界をますます発展させていきたいと考えております。働き方改革、テレワークなどの課題をお持ちのお客様には、ぜひお声がけいただければと思います。

― 本日は貴重なお話をありがとうございました。

Yokogawa Rental & Lease Corporation

高橋様、伊藤様、貴重なお話ありがとうございました!

 

 

YRL Mr.Ito

伊藤蔵人氏

横河レンタ・リース
ソリューション&サービス推進部ビジネス推進課 
課長 

 

 

 

YRL Mr.Takahashi

高橋利享氏

横河レンタ・リース
ソリューション&サービス推進部ビジネス推進課 
システムエンジニア 

 

 

 

横河レンタ・リース株式会社について
・本社: 〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエストビル4F

・事業内容:
[レンタル事業]
『所有から利用へ』をコンセプトにIT機器から計測器、マイクロプロセッサ開発支援装置まで、最新鋭機器をレンタルで提供し、研究・開発から生産・保守メンテナンスまでお客さまの事業活動を幅広くサポートします。また計画・調達・導入・運用・廃棄処分もしくはリプレースまでのライフサイクル全般を支える総合的なソリューションの充実を進めています。

[システム事業]
日本ヒューレット・パッカード社のプラチナパートナーとして、お客さまのITインフラの運用コスト削減、堅牢性と柔軟性の向上を目指した提案をします。IT機器の販売からシステム基盤設計・構築・保守まで、お客さまの業務に最大限有効にご活用いただけるための広範なソリューションを取りそろえています。

・設立: 1987年1月  ・資本金: 5億2,800万円
・主要株主: 横河電機株式会社、芙蓉総合リース株式会社

企業サイト:https://www.yrl.com

Flex Work Placeについて
 Flex Work Placeは、「データレスPCTM」というコンセプトの下、セキュアで利便性の高いモバイルワーク環境を提案します。データレスPCとは、その名のとおり、OSとアプリケーション以外のデータを持たないPCのことです。Flex Work Placeでは、ユーザーはこのデータレスPCを使い、ネットワーク上のファイルサーバーに保管したデータにアクセスして業務を行います。ポイントは、その際、ファイルをあたかもローカルディスク上にあるように扱えること。外部データを扱っていることをユーザーに感じさせないインターフェースになっている点にあります。例えば、デスクトップ上にあるアイコンをクリックし、ファイルを修正・保存したい場合も、通常のPCと同じように操作するだけで、ファイルサーバー上のデータが修正・保存される。クライアント端末には一般的なWindows PCが利用できるほか、各種ブラウザからのWebアクセスによる利用も可能。同一アカウントでログインすれば、同じデータを扱うことができるため、複数デバイスを柔軟に使い分けることも可能です。

製品サイト:https://www.yrl.com/fwp/

【ダウンロード資料】横河レンタ・リース様検証レポート Flex Work Place Passageファイルサーバ冗長化の検証

Microsoft Azure上に同社 Flex Work Place Passage製品で使用するファイルサーバ環境を構築。SIOS DataKeeper For WindowsでActive-Stanbayクラスタを組んで動作検証を実施した検証レポートです。

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