【事例】システム不具合に見舞われたプロバイダーを救ったSDSとは?

    LINSTOR と DRBD を組合わせることで、可用性が高く、導入が簡単で、障害に強いストレージ環境を実現できた事例です。

    当初、WEDOSは独自のストレージアーキテクチャを構成していましたが、
    その後、私たちの問題に対するより良い答えがあることがわかりました。LINSTOR、ThinLVM
    、DRBDは、現在のストレージソリューションの三種の神器となっています。LINBITのソリューションは、業界標準のハードウェアで私たちの苦境を救い、安定させてくれました。

    背景

    WEDOS (WEb hosting DOmains Servers) Internet a.s.は2010年に設立され、仮想プライベートサーバー(VPS)、ドメイン、ストレージソリューション、専用サーバーなどのホスティングサービスを提供しています。世界中にサービスを提供していますが、チェコでは国内最大のホスティング会社になっており、現在は顧客ベースの増大するニーズに対応するために第2のデータセンターを構築しています。約50人の従業員のうち、メインのITチームは、ホスティング分野で10~24年の経験を誇る約14名の従業員で構成されています。

    同社は、アウトソーシングをせずにコアビジネスを維持していることに誇りを持っており、エコシステムのコンポーネントはすべて社内で構築されています。

    ビジネス上の課題 

    WEDOSの以前の構成はPXE(LTSP)とKubernetesをベースにしており、完全に自動化された環境を提供していました。全体として、システムはうまく機能していました。環境周りではBeeGFSが大規模な共有ドライバーを提供し、最高のI/O結果が見られました。

    しかし、原因不明の状況により、システムのブレードがランダムに再起動しました。残念なことに、ログを見てもこれが発生した原因を示す証拠はなく、状況は絶望的でした。再同期に時間がかかる中で、会社のストレージテクノロジーの早急な変更が求められました。

    ソリューション

    WEDOSは独自にiSCSIを使用してDRBD®オーケストレーションを設定していましたが、もっと簡単で高速なソリューション、LINSTOR®があることを知りました。WEDOSはこれを徹底的にテストし、素晴らしい結果が得られました。

    今ではKubernetesとOpenNebulaにLINSTORを使用しています。
    各ボリュームが異なる筐体間でミラーリングされるため、ThinLVMとDRBDの使用が簡単になります。各筐体には45枚のブレードがあり、すべて80Gbit(LACPでは2x40Gbit)で接続されています。筐体内のすべてのノードは、20Gbit(LACPでは2x10Gbit)で接続されています。
    WEDOSは、QoSを使用してストレージトラフィックに優先順位を付けます。OSはPXEから起動してRAMにキャッシュされ、NVMeストレージはLINSTORで使用できるようになります。これは、同社の需要にとって理想的な構成であると同時に、最大限の稼働時間を提供します。

    2020年3月現在、同社のLINSTORクラスターには500ノードあり、今後さらに増加する予定です。

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