【事例】Hyper-V の可用性と事業継続性を維持するDataKeeper

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    カリフォルニア州フレズノにある、教育機関向けソフトウェア Autodesk の再販業VISUCATE社 は、Windows Server 2008 R2 がリリースされた当時、ライブ マイグレーションなどの新しい機能を利用できるようになったことで、Microsoft Hyper-Vを積極的に活用する企業となりました。

    VISUCATE社 はその立ち上げに当たり、Windows Server フェールオーバークラスタリングの高可用性機能を活用しながら、ダウンタイム発生時にも、本業であるソフトウェア販売の低下を招かない事業継続プラットフォームを必要としていました。また他の小規模企業と同様に、リーズナブルな価格で最高レベルのプロテクションを実現するデータレプリケーションのソリューションを必要としており、その要件に対応するため、SIOS DataKeeper Cluster Edition を採用しました。

    visucateVISUCATE の最高技術責任者(CTO)であるジェレミー・ヌル氏は、次のように述べています。「VISUCATEは小規模な会社です。データがなくなると倒産してしまいますから、データレプリケーションは非常に重要です。」
    ヌル氏は、決して誇張したわけではありません。Contingency Planning, Strategic Research Corp. および DTIとPrice Waterhouse Coopers の推定によれば 、大規模なデータ損失の起きた中小企業の70%は1年以内に倒産することが示されています。

    「データ損失が中小企業の最大の失敗要因の1つであることがわかっているので、データを守るための対策を講じる必要がありました」と、ヌル氏は述べています。

    「データとクリティカルシステムに対する エンタープライズグレードの保護とアップタイムを実現するために、私たちには費用効率が高く、導入と保守が容易なソリューションが必要でした。そしてこのニーズを満たす製品としては、SIOS DataKeeper Cluster Edition が唯一の選択肢だったのです。」

    課題

    他の大企業や中小企業と同様、新しい Hyper-V 構成を保護するために、VISUCATE には、手頃な価格のシンプルで堅牢なデータレプリケーションプラットフォームを探していました。ダウンタイムを防ぐためには、サーバーを複製して運用能力を維持しなければなりません。つまり、一方のサーバーで障害が発生した場合、他方のサーバーが運用を引き継いでアップタイムを最大化し、ユーザーの生産性を確保するように構成する必要があります。

    Windows Server フェールオーバークラスタリングを備えた Microsoft Hyper-V と SIOS DataKeeper Cluster Edition の組み合わせは、VISUCATE および同様の要件を抱える企業にとって、不可欠な連携ソリューションとなりました。

    「データを常に保護し、可用性を保つことは非常に重要です。データが利用できない間は本業である販売業務ができませんから、その間のお金を失うことになります」とヌル氏は述べています。

    VISUCATEは、カリフォルニア、オレゴン、アラスカ、ハワイおよび太平洋上の米国領土にある高校、大学、その他学術関係の顧客を対象とし、かなりの営業努力を行っていました。そのため、継続的なデータ保護を低コストで実現するソリューションは、ビジネス目標を達成するための絶対条件でした。

    ソリューション

    VISUCATE は、Hyper-V が有効になっている2台の物理サーバーに Windows Server 2008 R2 を導入しました。また、Windows Server フェールオーバークラスタリング と SIOS DataKeeper Cluster Edition を併用して同社の仮想マシンのレプリケーションとフェールオーバーを実現しています。2台の物理サーバー上にHyper-Vを構成し、3台の仮想マシンを1台の物理サーバー上に、そして2台の仮想サーバーをもう1台の物理サーバーで稼働させました。

    「この構成では、1つのボックスが故障した場合、仮想マシンの約半分だけをもう1つのボックス上へフェールオーバーすることになります。私たちは、費用効率良く資源を利用していますので、1つのボックスはもう1つが故障するまで完全待機しているわけではありません。両方ともアクティブサーバーとして使用しています。」とヌル氏は述べています。

    Windows Server 2008 Hyper-V 仮想マシンを2台の物理サーバー間で同期させることにより、 SIOS DataKeeperは、従来のバックアップ/リカバリー技術で要求される復旧作業やダウンタイムなしで災害復旧を可能にします。アクティブなWindows Server 2008 Hyper-V 仮想マシンをリアルタイムにレプリケーションすることで、障害時にダウンタイムが発生した場合も最小限のデータ損失、またはデータ損失なしに、複製された仮想マシンを自動的に稼働させることができます。

    VISUCATE 社は、フェールオーバークラスターソリューションの選択肢をいくつか検討しましたが、低コストの SAN や 、NASまたはファイルサーバーを使用してのクラスター構成は除外しました。 SAN が完全停止した場合、システムとしての機能を保つことができないからです。

    SIOS DataKeeper Cluster Edition は、SAN の必要性を排除することによって、また、従来の共有ストレージクラスターで SAN が単一障害点となりうる課題を除去することで仮想マシンやアプリケーションの可用性を向上させることによって、クラスター環境を構成するコストを削減します。

    メリット

    SIOS DataKeeper Cluster Edition を使用すると「シェアード・ナッシング」構成で、かつ地理的に分散した Windows Server 2008 Hyper-V クラスターを構築できます。サーバーとストレージの計画停止、および計画外の停止にも対応可能です。また、SIOS DataKeeper を Windows Server 2008 Hyper-V 仮想マシンと組み合わせることにより、無停止での災害復旧テストが可能になります。災害復旧サイトで複製された仮想マシンにアクセスするだけで、本番ネットワークとは別に仮想ネットワークをセグメント化し、災害復旧テスト用に複製された仮想マシンを起動できます。管理者は本番サイトに影響を与えることなく、完全な災害復旧テストを行えます。

    SIOS DataKeeper Cluster Edition は、Hyper-Vクラスターのサポートに加え、SQL Server、Exchange、File/Print および DHCPのようなその他すべての Microsoft クラスターリソースタイプのマルチサイトクラスターを有効にします。

    Windows Server 2003 および Windows Server 2008 のための SIOS DataKeeper データレプリケーションソリューションには、2つのバーションがあります。1つは SIOS DataKeeper で、Windows Server 2003 および Windows Server 2008 の拡張機能としてデータレプリケーションサービスを提供します。2つ目は SIOS DataKeeper Cluster Edition で、Microsoft Cluster Services および Windows Server フェールオーバークラスタリングの機能をさらに拡張します。両バージョンとも、LAN または WAN 接続により、物理サーバー間での Windows Server 2008 Hyper-V 仮想マシンのリアルタイムレプリケーションをサポートします。

    注)現在のDataKeeperの稼働環境に関しては、こちらをご参照ください。

    VISUCATEについて

    VISUCATEは、カリフォルニア、オレゴン、ハワイ、アラスカおよび太平洋の米国全土の中学校、高等学校、専門学校、専門学校、大学の教育者向けに Autodesk Computer Aided Design(CAD)ソフトウェアとサービスを提供することを専門としています。

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