HA環境でのSAP MaxDBのインストール

    ※この記事は翻訳されたものです。本記事の原文はこちら

    MaxDBに関するSAPの一般的なドキュメントはこちらをご覧ください(英語):https://maxdb.sap.com/documentation/

    MaxDBは、エンタープライズレベルのデータベース機能が必要な大規模環境(SAPおよび非SAP)向けにSAPが販売しているリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)です。あらゆるアプリケーションに高可用性を提供するための第一歩は、アプリケーションをベストプラクティスに従ってインストールすることです。この記事では、SIOS LIfeKeeper for Linux高可用性クラスタリング環境にMaxDBをインストールするための重要な知見をご紹介します。SAPが提供する詳細なインストールドキュメントへのリンクも記載しています。

    ここに記載している手順は、SIOS LifeKeeperクラスター内の「本番」ノードとなるすべてのノードでMaxDBのインストール手順を実行することを前提としています。

    1. MaxDBソフトウェアをダウンロードする

    • ご自分のSAPアカウントを使用して、最新のMaxDBパッケージ(この例では51054410_2)をダウンロードします。
    • パッケージをLinuxインスタンス(この例では/mnt/software/)にアップロードし、スイッチ -xvfを指定したSAPCARを使用してファイルを展開します。
    • cdで「MaxDB_7.9___SP10_Build_05_」フォルダに移動し、次に「DATA_UNITS」に移動し、最後に「MAXDB_LINUX_X86_64」に移動します。
    • インストールに関するSAPのドキュメントは、以下を参照してください。https://maxdb.sap.com/doc/7_7/44/eb166db6f0108ee10000000a11466f/content.htm

    2. CLIインストーラーを使用する

    MaxDBインストールマネージャーであるSDBINSTを実行し、インストールプロセスを開始します。

    オプションを確認し、値を指定するか、デフォルトを受け入れます。

    すべてのコンポーネントについて、0を選択します。その後、インストール名、インストールパス、インストールの説明、privatedata、ポート番号の入力を求められます。

    このインストールインスタンスのデータの場所はprivatedataになり、ポート番号はこのインスタンスが実行中に使用するポートになります。最初のインストールのデフォルトは7200です。

    アンインストールが必要な場合は、以下のSAPドキュメントの手順に従ってください。https://maxdb.sap.com/doc/7_8/44/d8fc93daba5705e10000000a1553f6/content.htm

    3. GUIインストーラー

    GUIインストーラーを使用するには、xauthを設定し、xming(または同様のX-Windowsエミュレーター)を使用する必要があります。詳細については、以下を参照してください。
    https://superuser.com/questions/592185/how-do-i-get-x11-forwarding-to-work-on-windows-with-putty-and-xming

    グラフィックライブラリーの修正が必要な場合があります。新しいLinuxバージョンには異なる名前の新しいグラフィックライブラリーがあるので、ライブラリーのリンクを修正します。新しいライブラリーも引き続き使用できますが、MaxDBは古い名前を想定しているので、MaxDBが想定している名前で、これらの既存のライブラリーへのシンボリックリンクを作成します。
    ln /usr/lib64/libpangoxft-1.0.so.0 /usr/lib64/libpangox-1.0.so.0
    ln /usr/lib64/libpng12.so.0 /usr/lib64/libpng.so.3
    ln /usr/lib64/libtiff.so.5 /usr/lib64/libtiff.so.3
    Now run setup:
    cd /mnt/software/MaxDB_7.9___SP10_Build_05_/DATA_UNITS/MAXDB_LINUX_X86_64/
    .//SDBSETUP



    これらのテンプレートは、インストールの一部として作成されるMaxDB用のパラメーターをあらかじめ定義したものです。Desktop PC/Laptopを選択したのは、小規模なシングルユーザーのインストールを目的としているためです。詳細については、
    こちらを参照してください。

    デフォルトでは、MaxDBのセットアップ中に作成されたグローバルオーナーユーザーは、/etc/passwdのエントリーに/bin/falseを追加します。この追加は、セキュリティ上の理由から、MaxDBのインストールに使用するアカウントを制限するためのもので、たとえば、このアカウントではログインできません。この例では、このユーザーを使用し、/etc/passwdのエントリーを/etc/bashに変更することで、この例で作成したユーザーを使用してログインできるようにします。

    4. データベースを設定する

    実際のMaxDBソフトウェアをインストールしたら、データベースを作成し、そのデータベースを起動する必要があります。この例では、データベースをSPSと呼び、デフォルトの管理者ユーザーをdbm、パスワードをdbmとします。
    sudo su – sdb
    dbmcli -s -R  /sapdb/MAXDB/db db_create SPS dbm,dbm
    dbmcli -d SPS -u dbm,dbm
    user_put dbm PASSWORD=dbadmin

    上記を実行すると、「dbmcli on SPS>」のようなプロンプトが表示されます。これは、SPS DBにsdbとして接続されていることを意味し、データベースの実行に必要ないくつかのパラメーターを設定します。
    param_startsession
    param_init OLTP
    param_put CAT_CACHE_SUPPLY 5000
    param_put CACHE_SIZE 3000
    param_put MAXDATAVOLUMES 5
    param_put RUNDIRECTORYPATH /sapdb/MAXDB/run
    param_checkall
    param_commitsession
    param_addvolume 1 DATA /sapdb/MAXDB/data/DISKD0001 F 2560
    param_addvolume 1 LOG  /sapdb/MAXDB/log/DISKL001  F 2048
    quit

    次に、DBを起動します。
    dbmcli -d SPS -u dbm,dbadmin db_start

    上記のparamコマンドとdbmcliコマンドを実行すると、すべてOKが出力されるはずです。そうでない場合、通常は何が間違っているのかは漠然としかわかりません。
    dbmcli -d SPS -u dbm,dbadmin
    util_connect dbm,dbadmin
    db_activate dba,dba
    dbmcli -d SPS -u dbm,dbadmin load_systab -u dba,dba -ud domain
    dbmcli -d SPS -u dbm,dbadmin
    sql_connect dba,dba
    sql_execute CREATE USER test PASSWORD test DBA NOT EXCLUSIVE
    medium_put data datasave FILE DATA 0 8 YES
    medium_put auto autosave FILE AUTO
    util_connect dbm,dbadmin
    backup_save data
    autosave_on
    Load_tutorial
    auto_extend on
    quit

    次に、SPS-Lがリソースに接続できるようにするために、DEFAULTキーを作成する必要があります。これは次の手順で実施します。
    xuser -U sdb -d SPS -u dbm,dbadmin、これがすべての本番ノードで実行されていることを確認するか、または/home/sdb/.XUSER.62をすべての本番ノードにコピーしていることを確認してください。

    これらの項目が完了したら、次のようにグローバルDBリスナーを起動します。
    /sapdb/programs/bin/sdbgloballistener start

    グローバルDBリスナーが実行されると、MaxDB StudioやSQLなどを使用してDBに接続できるようになります。

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